No.540(Web版190号)5

(ここは浜松市中央区、曳馬のカフェレストラン「アニャン亭」。吾輩はこの店の常連ネコだニャン。毎週金曜の夜、場違い感あふれるエスエフなサークルの例会が行われている。さあ今宵はどんなお話が・・さっそく聞き耳を立てるニャン・・)

 

          「あつまれ!ドパガキの森」

 

「時代はドパガキだな」「ショート動画やゲームで持続性のある強い刺激のコンテンツに慣れすぎて、集中力が続かなくなるドーパミン中毒のガキのことさ」「ドーパミンは中枢神経に作用する神経伝達物質で、脳内快楽ドパドパさ」

(ヤバそうな話だニャ)

「いろんなジャンルに波及してる。音楽だってそうさ」「みせすぐりーんあぽー、とか、やばTとか、変化変化で飽きさせないか、強引に突っ走るか」「長くゆったりした余裕のある展開なんてお払い箱さ」「配信サイトやサブスクは空気のように酸素中毒さ」

(やっぱりヤバい話ニャ)

「動画サイト見ても四つ打ちユーロビートで切れ目なく盛り上がるドパガキ御用達AI音楽が次々にアップされて」「俺なんか、カナダの誇りローラータンで脳を焼かれちゃったぜ」

(何の事だニャ)

「日本だけの問題じゃないぞ、深刻なのは中国だ」「不況と失業者増大で苦しむ人民のみなさんは、娯楽をショートドラマに求めるしかないのさ」「長いドラマをゆったりと楽しむ余裕なんてもうないんだ」「1話1分のショートドラマで麻薬のような80話を摂取する毎日」

(酷いニャ可哀そうニャ)

「すぐ飽きるから制作サイドも大変」「作るペースが間に合わない。月に数百タイトルなんて、人間のできるペースじゃない」「もうほとんどはAIに作らせてるらしい」「俳優がみんなクビになって、中国各地に建設されたアトラクション施設で観光客向けライブで生き残るのさ」

(まるでデストピアニャ)

「人気があるのは異世界転生モノ」「今、世界一の数の異世界転生ものが作られてるのは、日本じゃなくて中国」「日本の10倍以上のタイトルが毎月作られてる」「日本の異世界転生でありがちなシチュエーションはもう全部やった。3回往復くらいやった」

(異世界転生天国は中国にあったのかニャ この先どうなるのかニャ まあ今回はここまでにしておくニャ)

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No.540(Web版190号)4

「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」のことなど【ネタバレあり】

 中嶋康年

 映画「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」が7月31日公開された。トム・ホランド版スパイダーマン「ホーム3部作」の続編である。ここへきて、MCUのキャラとの絡みが俄然多くなってきた。「ホームカミング」ではアイアンマン、「ファーフロムホーム」ではニック・フューリー、「ノーウェイホーム」ではドクター・ストレンジと小出しだったのだが、今回はハルク、サンダーボルツのエレーナ、忍者集団ハンド(元は「デアデビル」「アイアン・フィスト」「シャン・チー」に出てきた)、パニッシャー、そして今回のメインキャラとなった「Xメン」のジーン・グレイと大挙してきた。ジーン・グレイに関してはNETFLIXドラマの「ストレンジャー・シングス」で注目されたセイディー・シンクが演じているが、以前の「X-MEN」映画ではファムケ・ヤンセンとソフィー・ターナーに演じられてきたので、今回の配役は3人目。映画公開前のセイディー・シンクのインタビューでは「何の役を演じるのかさえも言えない」と言っていたほどネタバレの最たるもので、この映画で「スパイダーマン」と「X-MEN」が交わるということは相当な事件なのである。ジーン・グレイとはX-MEN創設のころからのメンバーで、プロフェッサーXも凌ぐほどの強力なテレパシーとテレキネシスのため、映画X-MENの「ファイナルデシジョン」「ダークフェニックス」では厄介な仲間としてのメインストーリーとなった。
 ピーター・パーカーは誰にも知られずスパイダーマンとしてのヒーロー活動を続け、警察との協力関係も築いてまさに「ブランド・ニュー・デイ(真新しい日々)」を送っている。MJやネッドのSNSを秘かに見ていたりして、胸が痛い。それから4年後、ジーン・グレイとの事件が起こるのだが、ここで否応なく、記憶が失われる前の親友とのかかわりを持たざるを得なくなる。ここではまた二人との友情を再構築するような物語が紡がれているが、確固とした関係は「まだほのめかされた」だけの段階なのがつらいところである。このまた続編の5作目も作られる可能性があるようなので、その辺もどうなるか。またコミックでは親友ネッドが敵役ホブゴブリンになる設定があるということだが、ぼくとしてはそのような展開になってほしくないなあ。

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No.540(Web版190号)3

 さよなら夏の日

 中村達彦

 今年の夏も昨年以上に暑かった。浜松も極暑に見舞われたことが、取り上げられた。
 6月からいろいろなニュースがあったが、5月25日、巨人プロ野球阿部監督の逮捕と続く辞任は経緯が注目する。
 自宅で娘の姉妹がけんか、注意すると、18歳の長女に言い返され、投げ飛ばすなどの暴行を加えたところ、長女が対話型AI「チャットGPT」に相談して、児童相談所への通報を勧められ、通報。児相から警視庁に連絡が行き、逮捕に至ったと。
 躾の範疇で、DVではない。長女、児童相談所、警察の勇み足で、逮捕は大げさ。長女、児童相談所、警察を強く責めることがないようにとの声が上がっている。
 巨人は不調で、阪神に3連敗したばかり、阿部監督はイライラしていたとの指摘が。皮肉にも、阿部監督が辞任した後、巨人の勢いはうなぎ上り、首位を伺うまでに。
 最近、AIがますます普及、「チャットGPT」に相談し、答えを求めることが増えている。阿部監督の件はその1つで、明らかに的確な手段でなかった。同じ事例は、これからも増えるであろう。
 以前に書いたことを繰り返すが、ご容赦いただきたい。
 AIは我々の社会にどんどん普及している。労働にも広がり、小説コンテストでも、AIを活用して制作した作品は1人1作品までとし、応募の際にはどのAIをどの範囲で活用したかについて記載することとある。マンガやアニメでもストーリーを考えたり、絵を描くのにもAIが入って来るのは、そう遠くないとの声が。
 海外では、AIに悩みを相談して自殺を勧められ本当に自殺した人、AIに恋愛感情を抱き結婚した人までいると。
 全部人間がやるのは限界で、裁判の判決や処罰、過酷な労働環境など山積み。ロボットやAIが人間の分を負担しなければいけないのもわかる。
 この問題同様、情勢は、悪化するばかり。
 日本で猛暑が続き、合間をぬって、台風や集中豪雨が襲っている。8月、多数の車を水没させた千葉の豪雨は記憶に新しいが、これも異常気象が原因。マラリアなどの病気が日本でも広まる恐れが、全世界でマラリアの死亡は毎年数十万人に上ると言う。
 千葉の豪雨の少し前に、10年前に惨禍に見舞われた熊本を再び大地震が襲った。
 地震で思い出したが、昨年の夏、近いうちに日本で大地震が起きるとの報が飛び交った。災害の度に、SNSでデマ、悪意に満ち意図的な誤情報が流れている。そう言う予言の類は昔から多かった。
 だがそう言う予言で前もって大災害が警告されたことは、阪神淡路大震災、東日本大震災、今回の熊本地震も皆無である。
 熊をはじめ獣害は今年も再び。南の海ではサンゴ死滅が広がっている。
 世界各地でも猛暑や山火事が問題視されている。海面水温は高くなる一方、南北極では大幅に氷が溶け、太平洋のエルニーニョ現象は継続。ヨーロッパでは幾つもの国を跨ぐ大河が干上がり、古くから続く都市では金属の屋根に熱が溜まり、記録的な熱波が襲う。
 国々が力を合わせて、環境対策に取り組まなくてはと思うが、ロシアとウクライナの戦争は5年目になっても続き、中東でイスラエルが戦争しているのに加え、アメリカもイランと戦争を。ホルムズ海峡は封鎖され、日本も含め世界中の物価が高騰。中国も台湾やフィリピン、日本と対立を深めるばかり。
 トランプ大統領も、プーチン大統領らも、世界を悪い方に持っていくばかり。
 戦争や軍備に振り向ける高額な予算や物資を、環境問題に当てれば。
 日本は終戦から81年。今年も広島や長崎で幾多の犠牲者を偲ぶ式典が催された。
 45年7月末、連日のように空襲が。都市の大半が焦土と化しても、軍部は戦争を継続しようと。それが8月6日にたった1発の原爆で軍事都市の広島が壊滅、その3日後には長崎が、更に大国ソ連が対日参戦すると凶事が相次ぎ、やっと降伏を選択した。その例から見ても軍備の放棄は難しいが、同時に核兵器の使用は悲惨の極みと思い知らされる。
 アメリカもロシアも、世界の国々は、核兵器が使われたらどんな恐ろしいことになるか、本当にわかっているのか?
 あるSF作家が「広島に過ちは繰り返しませんと刻まれているが、日本はそうでも、アメリカはじめ外国の方は繰り返さないか」と言っていた。また外国から攻め込まれた時、日本は無抵抗なのが正しいかとの声もある。
 戦争はおろかいじめも根絶されない。
 気候の変化は、元々石炭や、石油に依存した人間が原因。生態系が混乱し、人間に滅ぼされた動植物は数えきれない。
 しかし悪いニュースばかりではない。
 FIFAWORLDCUPのサッカーは、日本のみならず世界各国を盛り上げた。その前に冬季オリンピックが。日本は両方で健闘、少しは悪いことを忘れられた。
 30年近く前の特撮番組でこう言う台詞があった。「確かに人間の中には思いやりのない者も多くいる。だが人間は思いやりを育む素晴らしいものも発明した。それは、スポーツやゲームなどの勝負。多くのスポーツやゲームを生み出したおかげで、他の生物のように相手を傷つけることなく、勝敗をつけられるようになった。これぞ、思いやりの精神の賜物ではないか」その通りだ。
 別で47年前、子供向けマンガで、出来が悪く問題児の主人公に手を焼いた母親が、担任の先生にどうしたら良いか相談したら、返ってきた返事が「絞め殺すのが一番です」と。現在ならアウトだが、国家の指導者が「世界は問題だらけだが、どうしたら良い?」とAIに尋ねたら「人類が絶滅するのが1番です」と同じように応えるかも。
 もう夏が終わり、2026年も残りあと4か月。世界は少しでも良くなるように。

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No.540(Web版190号)2

 第64回日本SF大会HELLCONアフターレポート 1

 by 渡辺 ユリア

 大分駅南口徒歩約7分の所に会場のJ:COMホルトホール大分はあります。そこで7月11日〜12日にSF大会がひらかれました。私は1日目の分科会(印刷版paper moon参照)は16:20からの “クロノス・ジョウンターの伝説” はいかに舞台化されたか、に行ってきました。梶尾真治先生とキャラメルボックスの方の話が楽しかったです。舞台の映像も観ました。続きは来月で。
                    yullia 2026.7.21

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No.540(Web版190号)1

「ガス人間」のことなど【ネタバレあり】

 中嶋康年

 NETFLIXで「ガス人間」の配信が始まった。1960年の東宝映画「ガス人間第1号」のリメイクである。原作は1958年「美女と液体人間」、1960年「電送人間」に続く「変身人間シリーズ」の3作目だ。といっても、科学技術の暴走で人体が改造され、科学の犠牲になった人間の悲哀や復讐というコンセプトが同じというだけで、全く別の話。「液体人間」は核実験の被害、「電送人間」は人間にテレポート能力の付加実験、「ガス人間」は宇宙旅行に耐えられる人体改造の結果だった。NETFLIXではこの3作を全部見ることができる。調べていくと、今回のリメイクの前に2009年に東京・日比谷のシアタークリエで後藤ひろひと脚本演出、高橋一生、中村中、中山エミリ、伊原剛志、山里亮太、水野久美の出演で舞台になっているのを見つけた。またこの脚本は2024年に「やまがた演劇りーぐ」という市民劇団でも上演されていた。
 さて、今回のNETFLIX版のリメイクは、映画版の「自分の肉体をガス状に変えて犯罪を重ねるガス人間が、思いを寄せる日本舞踊の家元・藤千代のために尽くす」というストーリーを岡本賢治、河野京子という役名はそのまま使いながら、大幅に変えたものだった。ネタバレながら、河野京子変貌ぶりには驚愕。原作映画は1時間半、ドラマは50分×8回だから全く違うものができる。出演は刑事の岡本賢治に小栗旬、放送局記者の河野京子に蒼井優、ガス人間に原作の水野の代わりに「レン」という人物を作ってUTA(ファッションモデル・本木雅弘の息子)が演じる。原作の日本舞踊の家元・藤千代(八千草薫・当時29歳は実に美しい)は出てこないが、リメイクでは藤代組という暴力団の組織の名前になってしまう。原作の藤千代はそんなに悪い人ではなかったのにね。新しい配役として、動画配信者の兄妹に林遣都と広瀬すず、元ヤクザの上場企業社長に竹野内豊(これがぱっと見、竹野内とはわからない程のメイク)、岡本賢治の叔父で上司にピエール瀧など。ピエール瀧はNETFLIXドラマによく出演する。今回は「地面師たち」「サンクチュアリ」程の怪演場面はなかったが、こばやし元樹の刑事役は「怪演」と言っていいでしょう。同じ俳優が出演するということでは、原作「ガス人間第1号」でガス人間を演じた土屋嘉男は「液体人間」「電送人間」では刑事役だった。3作続けて見た私はちょっと「?」となった。
ロケでは静岡市内の青葉シンボルロードのダイニングバーSTANDOUTをラーメン屋に作り替えたり、静岡パルコが使われたようである。

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No.539(Web版189号)5

 編・集・後・記

 3月にフランスの編集者クロードさんが来日した折、私のコレクションの一部をお見せしたとき、この世界一(オーバー)のコレクションは将来どうなります。と言われ、返事に困った。色々と考え、「福田コレクション館」を作ることに決めた。現在の書庫を3、4倍くらいにした規模であればと考えたのだが、問題はその資金である。何かいい方法は無いだろうか。
 今度「トキワ荘ミュージアム」で開催する「つのだじろう展」に本や付録を貸し出すのだが、他にも貴重なものがあったハズだが見つからない。早く「コレクション館」を作らなければ。
 (福田淳一)

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No.539(Web版189号)4

(ここは浜松市中央区、曳馬のカフェレストラン「アニャン亭」。吾輩はこの店の常連ネコだニャン。実は毎週金曜の夜、場違い感あふれるエスエフなサークルの例会が行われている。さあ今宵はどんなお話が・・さっそく聞き耳を立てるニャン・・)

 

          「2030年SFへの旅」

 

「ヘルコンに行ってきた」

(今年のSF大会だニャ)

「会場の大分市は大分の海上空港からバークラフで30分だ。バークラフは速くて壮快だぞ」

(バークラフ?ホバークラフトのことかニャ?)

「途中で海上に霧が発生して目の前が真っ白。視界不良のまま突っ走る、スリルでハートブレイクだ。クールなビギニングだ」「だが大丈夫。バークラフはパワー自慢のイギリス製。難なく霧の中を突破さ」

(ブリテンなエンジンは強力だニャ。ロールスロイスみたいなもんかニャ)

「大会が始まってすぐ連合議会の議長選があって盛り上がった。なんと3人も立候補したんだ、誰になるのかわくわくだった。サスがペンスだ」

(サスは重要だニャ)

「来年の大会も決まったぞ。世田谷区だ」「再来年の大会も決まった。東京だ」

(2年連続で東京大会かニャ)

「東京でやることは決まっているが、まだどちらの大会も会場は決まっていない。これから決めるらしい」「ちなみに世田谷区の方の大会は、実行委員長、副委員長、どちらも現役大学生だ」

(豪気なことニャ。若い力で乗り越えるニャ。まあ東京なら会場はいくらでもあるから何とかなるかニャ?)

「その次の大会も立候補してるところがもうある。富山県の高岡市」「すでに会場の場所を押さえているらしい。自治体のバックアップ体制も整っているとか」

(そりゃほとんど決まってるようなもんニャ。前の2大会はまだ場所も決まってないのに、3年後は万全とかわけがわからんニャ)

「恐ろしいことにその次、2030年大会の立候補もある。まだ場所は確定していないらしいが、決まるとすれば・・」「宮崎県か北海道のどちらか?らしい」

(極端に遠すぎるニャ。北海道は北のはずれニャ。宮崎は新婚さんいらっしゃいニャ・・・

どんどん決まってなんとも喜ばしいことニャが、2030年は世の中どうなっているニャ?まあ今月ここまでニャ)

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No.539(Web版189号)3

「SFファンジン」No.70 復刊16号が出ました。(印刷版PaperMoon参照)
トランプ大統領の侵略とか、大地震とか災難続きのベネズエラですが、
そのベネズエラの2015年のSF「火星人、カラカスに現る」を訳しました。

「ぼくが山を歩いていると火星人の宇宙船が現れ、さらわれた。宇宙船の中の呼吸ができる液体の中で目覚めたぼくは、「カラカス市の征服に協力しろ。さもなくば、お前は死ぬ」と脅迫された。なぜ、ニューヨークやロンドンや東京じゃなくてカラカスなんだ?ユーモアたっぷりにおマヌケな火星人のカラカス侵略を描く。」

というお話です。

中嶋康年

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No.539(Web版189号)2

 HAL-CON2026アフターレポート

 by渡辺 ユリア

 と言っても、実は私が開催日を間違えてしまい、参加できませんでした。新村さん、すみませんでした。それでも本部の方からプログラムブック(印刷版PaperMoon参照)と何とハルコンブックスのマーサ・ウェルズの短編集 “塩の魔女” を送って頂けました。すごく有難い事です。こうしてレポートを書くことが出来たので、次回は短編集のいくつかの感想を書かせて頂きます。
 実は4月11日〜12日は駅ピアノを弾きに行ったり、普通の観光をしていました。
       では、この辺で     2026.6.23 yullia

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No.539(Web版189号)1

 「スーパーガール」のことなど

 中嶋康年

 6月26日から映画「スーパーガール」が公開された。スーパーガールの実写化はこれで5回目。最初は1984年のヘレン・スレイター。フェイ・ダナウェイ演じる魔法使いと対決した。映画自体は酷評。2回目は2001年から始まったスーパーマンの若い頃を描いたTVシリーズ「ヤング・スーパーマン(原題はSmallville クラーク・ケントが高校時代に過ごしていた街の名前)」のシーズン7(2007)でゲストキャラクターとしてローラ・ヴァンダーヴォートが出演。クラークのいとことして登場したが、胸のSマークはクラークもカーラもつけていなかった。3回目はTVシリーズ「スーパーガール」(2015-2021)のメリッサ・ベノイスト(Melissa Benoist フランス語綴りで「ブノワ」と読まれるが、本人はアメリカ生まれで、自身は「ベノイスト」と発音している)。演じた期間が長いので、スーパーガール=メリッサのイメージが強い。4回目は2023年の映画「ザ・フラッシュ」。ここでスーパーガールとしてのイメージをがらりと変えてきた。サッシャ・カジェというラテン系の俳優を起用。短髪、黒髪でタイツスタイルのコスチューム。いままでのいわゆる「カワイイ」系から脱し、マルチバースで何回も「死」を繰り返すというストーリーから悲壮感を漂わす。主人公ではないものの、圧倒的な存在感。そして、今回のミリー・オールコック(Milly Alcock 初紹介当時は「アルコック」表記だったが、パンフレット等には「オールコック」と表記。だが、自己紹介動画を聞いてみると「アルコック」に近い)。ここでまた少しイメージが変わっている。「破天荒」キャラとでもいうのだろうか。宇宙船の部屋は汚部屋とまではいわないが、かなりごちゃっとした感じ。しばらく地球には帰っていない様で、スーパーマンから「そろそろ帰ってね」みたいなメッセージも届く。自分一人で誕生日を祝うために、超能力が使えない赤い太陽の惑星のバーで酒を飲んでいる。地球のような黄色の太陽光では酔えないのでわざと赤い太陽の下にいる。そこで親の仇を狙う少女ルーシー(原題では Ruthye。普通は Lucy だが、ここでちょっとした異星人感を出している)と出会う。
 ストーリーラインは2021年に発行されたコミック「Supergirl:Woman of Tomorrow」にほぼ沿っているが、映画に出てくる「ロボ」は原作には出てこない。劇場に行くと入場特典としてこのコミックの第1章分の配布がある。原作は第8章まである。Amazonに英語版の原作があったので、早速読んで映画に備えた。日本語訳版は上巻(多分4章まで)まで刊行済。下巻は8月の予定らしい。

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