No.350 (Web版0号)8
「ありがとう柴野拓美さん」
by 渡辺ユリア
皆様、今日は。これから述べる文章は一SFファンとして述べるものです。柴野氏の事は “宇宙塵” を創り出した人、そしてSF大会を始めた人。そして幾つかのSF大会の実行委員長をつとめた方である事を知っていました。
けれど会った事はありません。それでもSF大会(多分2004年か2005年)の星雲賞授賞式で遠くからお顔を拝見した事があります。背が高く格好の良い方だな、という印象でした。そして話し方は柔らかな感じで親しみのある感じでした。柴野さんの賞を受賞したサークルや人物名を読み上げられるお声は、優しい印象でした。そしてSFを楽しんでみえる印象はまるで “さあ、愉しいSFの時間です。SFを大いに愉しみましょう ”と言ってみえるような感じです。
だからこそ柴野氏の訃報は、SFをこれから愉しんでいきたい人にとって大いに残念です。柴野さんのように大きな心を持ってSFを広めたい、と言ってくださる方がこれから一人でも多くなれば良い、と私は思っています。
そして、柴野さん、ありがとうございます。
おまけ
映画 “アバター” について。実は3Dではなく2Dでしかも吹き替え版で観ました。まず、最初のシーンが気に入りました。“空を飛んでいる夢を見た” というシーン。何か大きな鳥のような生物に乗って、空を飛んでいる。その場所はどこか知らないけれど、樹海がずっとずっと続いている処。導入って大切ですね。
そしてアバターというのは、惑星パンドラの住民ではなく、その住民と人類の遺伝子を掛け合わせて創造した身体の事。
そしてこの映画には多くのSFファンにとって心躍るシーンが多くあります。浮かぶ大きな岩山や大きな鳥(鳥ではなく翼竜かもしれません)をつかまえようとするシーン。そしてつかまえたそれに乗って空を飛ぶシーン。そのシーンは迫力があって爽快でした。また、パンドラの動物や植物の様相。特に大きな樹など。知らないうちに私はその惑星にいて、ジェイクと共に空を飛んでいましたね。
では、この辺で。
2010年3月23日
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