No.359 (Web版9号)3
とあるSF者の新年抱負
中村達彦
以前に福田さんのご好意で少し紹介させてもらいましたが、昨年末に河出書房新社の夢新書から「日本の合戦を地図から読む方法」を出版しました。
それまでミリタリーや歴史といったジャンルにおいて、商業誌で仕事させてもらっていましたが、編集プロダクションの御好意です。
今年の大河ドラマにも出演する徳川家康の合戦も幾つか紹介しており、うち浜松で戦われた三方が原の戦いを取り上げています。
東海SFの会の皆さんの中で歴史好きな方がおられたら、書店や図書館で探して一読してもらいたいです。まだ未熟ですが読んでください。
また来年には近代日本史をテーマにした本を出版していただく予定になっていますし、別に商業雑誌で戦史を書く仕事をさせてもらっています。
文章でお金を稼げるようになったのは、最近、休みがちになっているものの東海SFの会において、執筆修練の場を与えてもらったおかげと、この場をお借りしてお礼申し上げます。
「SFはやらないのか?」という声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。今年はPM誌上で新しいレビューを書いてみたいと考えています。
ここ10年の間に、新たな書き手が紡ぎ出す新作が続々と登場し、世代交代は進んでいます。SF応援の意味で何かできないだろうかと頭を捻っています。
時折、ルナチック等でも紹介していたのですが、今年こそ一月一作のペースで、しばらく取り上げてみたいので、もう少しお待ちいただきたいです。
加えて少しずつ創作もやっていることを伝えておきます。まだプロになれるほどそんなに世の中が甘くないのですが、現在、東海SFの会とは別のサークルで短編小説を発表しています。
なんだかんだで、自分がものを書くきっかけにはなったのは、中学時代に端を発したSF関連の書籍からで、今後も文章を書くことで、何かしらSFに貢献していきたいと考えています。10年前と比べて取り巻く状況は変わっており、自分自身が怠けがちになってますが、新しい年、心機一転、何かしらSFについて書き続ければと、応援してやってください。
願わくば4年後に、1冊の本になるまで書き溜めていきたいですね。
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