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No.362 (Web版12号)1

   冨田 勲氏を迎えて
サラウンドで楽しむトミタ・サウンド・レポート

                by 渡辺ユリア

 2011年4月3日に岡崎市のりぶらホールで音楽家・尚美学園大学大学院教授の冨田 勲氏を迎えてのコンサートがありました。ステージには司会の方と冨田氏がみえて、いろいろな曲を創作した時のエピソードなどを話して下さいました。ステージの下手には、冨田氏の教え子の方が一人みえて、装置があって、冨田氏の曲を再生してくれる、という感じでした。
 では、曲のほうにいきます。“新日本紀行” “徳川家康” “仏法僧に捧げるシンフォニー  ” はステレオ再生でした。でも次の「展覧会の絵」より“ひよこのバレー” からサラウンド制作になりました。この曲は御存知ですか?ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」の中の一曲 “殻を付けたひよこの踊り” を冨田氏がシンセサイザーで編曲したものです。生まれたばかりで卵の殻を付けたままのひよこが歩くと猫が追いかけてくる、といった場面が私の心の中に浮かびました。そしてホールの中を音楽がぐるりと回っているような体験でした。音が壁に反射して響きが複雑になる、というみたいです。
 次に「惑星 アルティメット エディション」より “小惑星イトカワ” と “木星” イトカワのほうは、“はやぶさ” と “イトカワ” というような雰囲気の曲でした。ラストのほうで宇宙の彼方に行ってしまうような感じの曲。そして “木星” のほうはシンセサイザーの音の響きが良いです。宇宙に進出して行こう、という人類に向けたメッセージのように感じました。
 そして「源氏物語幻想交響絵巻・完全版」より “桜の季節” 〜 “生霊” を聞きました。源氏物語を題材にとった、日本の古典らしい曲ですが、生霊の雰囲気が怖かったです。文楽の映像がスクリーンに映って、より怖かったです。
 この「源氏物語〜」と「惑星〜」のCD アルバムが6月1日に日本コロムビアから発売予定だそうです。
 では、この辺で
                  2011年5月24日

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