No.365 (Web版15号)1
ドンブラコンL アフターレポート
by 渡辺 ユリア
今日は。9月3日〜4日のドンブラコンLでは、中嶋さん、新村さん、福田さん、まつしまさんに会えて良かったです。ディーラーズルームの隣のアートショーの部屋ではキャプテン・フューチャーの本の表紙画の原画が展示されていました。古いほうと新しいほうも。鶴田さんのもです。そして珍しい絵も見つけました。ジョー・ホールドマン氏の描かれた絵。こういうタッチの絵を描かれるんだ、と思いました。そして斜め前のスペースで座ってみえる長谷川裕一先生を発見しました。先生と少しだけ話して(マップスネクストシートの事)個人誌を買いました。
では、分科会の事。9月3日のpm5時から “ブラッドベリ年代記” の分科会に行きました。マンガ家の萩尾望都先生と翻訳家の中村 融先生と作家の三村美衣先生が出演されてました。ー作家の横顔と作品の魅力を語るーという副題にもあるように、ブラッドベリ氏の若い頃の写真や氏に関するものの解説がありました。例えば氏には10才年上の叔母さんがいて、その方から小説を読む事の影響を受けたみたいです。氏にとってはあこがれの存在だったかも知れません。氏の父と兄はスポーツに夢中なタイプだったようです。そして氏と画家のムニャニー氏の絵との出会いも印象的だったみたい。ムニャニー氏の個展でその絵を見たブラッドベリ氏が “もし、絵が売れ残ったらその絵を買います” と氏に言ったそうです。“とても気に入ったから” と。その頃からムニャニー氏は有名な画家だったようです。その後、個展が終わってから、ブラッドベリ氏の元に一枚の絵が届きました。それは氏が一番気に入った絵。ムニャニー氏からの絵。それからムニャニー氏との交友が始まったようです。ブラッドベリ作品の “何かが道をやってくる” や “闇のカーニバル” と雰囲気が似ている絵だと思います。
そして米国版のブラッドベリ作品の表紙絵の写真も見ました。“火星年代記” もあってその雰囲気が気に入りました。表紙絵のまわりにブラッドベリ氏の描かれた火竜の絵があって何か可愛いタッチです。
それから萩尾望都先生の描かれたブラッドベリ短編は御存知ですか?それらの作品について苦労された事とか萩尾先生は話されてみえました。
ブラッドベリ氏は今年91才ですが、少年の心をもっていて、何というのかな、古きアメリカの精神というのか、なつかしい雰囲気を作品に投影している作家だと私は思っています。 では、この辺で。
2011.9.23 yullia
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