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2012年12月

No.378 (Web版28号)3

 小松左京先生の短編集についてあれこれ

by 渡辺 ユリア

 皆様、今日は。私は小松先生の本を図書館で捜していて、長編は読むのに時間がかかる事から、短編集を借りました。“コップ一杯の戦争”です。初期のショートショート集です。この本の解説を柴野拓美先生が書かれています。
 そして児童書では “青い宇宙の冒険” と “空中都市008” と “宇宙人のしゅくだい” を見つけました。私は “宇宙人のしゅくだい” を借りました。この本は講談社の “青い鳥文庫” の中の一冊。表紙や挿絵が線が太く、親しみやすい絵柄です。この本の解説は石橋喬司先生で、子供たちに、小松先生はこういう作家さんだよ・・という感じで書かれています。そして小松先生が本当に子供が好きです・・と書かれているのです。そこのところを抜粋してみます。
 ・ ・小松左京は本当に子どもがすきです。なぜすきかというと、生まれつきやさしくてなみだもろいせいもあるでしょうが、それ以上に、子どもこそ人類の未来をになうカギだからです。おとなはやがて子どもにバトンタッチをして、この地球の明日をまかせなければなりません。小説や評論でたえず人類とその文明のゆくえを考え続けている小松左京にとって、子どもによせる期待がひじょうに大きいのは当然でしょう。ユーモアとすなおさ、他人へのあたたかい思いやりと責任感、やわらかい心。それらをいつまでも失わず人生のあらゆる事に強い好奇心をもやしてほしい・・小松左京の作品は、みなさんにそう訴え続けているのです。・・・
 この本の中の作品はユーモアがあって、そしてじっくり考えてほしい、という作品が多いです。作品の感想はルーナティックに送る予定です。
 では、この辺で。

                   yullia 2012.11.25

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No.378 (Web版28号)2

 SF essay (192回)

 川瀬広保

 映画「アポロ18」

 1969年、アポロ11号が人類初の月面着陸に成功したとき、私は21歳だった。あれから、43年も経った。アメリカは火星に火星探査機「キュリオシティ」を着陸させ、日本は小惑星「いとかわ」に探査機「はやぶさ」を着陸させ、満身創痍になりながらも無事、帰還させた。
 ところが、月に関しては、アポロ計画は中止となったままだ。SFの世界では、月にホテルが建設され、月ステーションができて、月世界観光がさかんになっていてもいいころのはずである。
 なぜなのか、その答えがこの映画にあるのかもしれない。
 これは、普通の映画というより、ドキュメンタリーである。本当かどうかは表に出てはいない。結末がハッピーエンドの安心して見られる映画を期待している人は見ない方がいいかもしれない。
 結末は、いきなりスイッチを切られたようである。
 あのころはアメリカとソ連(!)が新しいフロンティアを求めて、月へ有人宇宙船を競って、飛ばしていた。全部が全部成功ではなかったはずだ。
 チャレンジャー事故のことを知っている人は、その事故の爆発の映像を思い起こすだろう。アポロには失敗がなかったとは決して言えない。
 もともと宇宙飛行士というのは、計画が無事成功すれば「英雄」であり、失敗なり、不測の事故が起これば、「死」に直結する危険な職業なのだ。
 この映画は、娯楽でも「SF」でもない。闇に葬られた「真実」なのかもしれない。
              (2012・11・18)

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No.378 (Web版28号)1

ルーナティック30号原稿募集のお知らせ

ルーナティック30号の原稿がまだまだ足りないので、締め切りを年末に延ばして来年3月発行にしようと思います。30号と節目の発行ですし、SF界の巨人、小松左京特集なので、できれば思い切っていつもより増ページして記念号的なものになればと思っています。

小松左京氏は日本のSF界にとどまらず、日本の様々なシーンに登場し
足跡を残してきました。
昨年逝去した後も様々なメディアで取り上げられ、その変わらぬ大きな影響力を示しています。
そんな巨人の多くの足跡をたどっての皆様の原稿をお待ちしています。

また、創作作品や翻訳作品、その他の評論などの原稿も募集します。

長い原稿を予定されている方は、事前に内容やおおよその分量を、PM編集部か
東海SFの会ホームページ

http://homepege3.nifty.com/tokaisfnokai/

の掲示板に連絡していただけるとありがたいです。

特集原稿や創作、翻訳、その他の原稿も含め、送り先はPM編集部か、メールでしたら 
cbf06066.cap.y@nifty.com      
まで。
紙原稿でしたらB5サイズでお願いします。

年末の締め切りに間に合いそうにない方には、原稿の分量と内容さえわかれば、ある程度は対応できますので、事前に連絡してください。

                    ルーティック30号編集部

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No.377 (Web版27号)1

 レイ・ブラッドベリ作品の思い出
by 渡辺ユリア

 皆様今日は。きのう図書館でSFマガジン10月号を借りてきました。レイ・ブラッドベリ追悼特集号です。多くの作家さん方が追悼文を寄せてみえます。9名以上の方が、そしてブラッドベリ主要邦訳作品解題のページでは、いろいろな本があります。表紙を見るだけでわくわくします。
私が読んだのは “火星年代記” “華氏451度” “たんぽぽのお酒” “何かが道をやってくる” “ハロウィーンがやってきた” そして短編集の “10月はたそがれの月” “太陽の黄金の林檎” “ウは宇宙船のウ”・・・けっこう読んでいましたね。では、作品への思い出を少しずつ書き記します。
  “火星年代記”・・この本のタイトルは多くのSFファンがご存知でしょう。それくらい有名な本。この一冊で彼は米国だけではなく、他の言葉を用いる国でも有名になりました。私が初めてこの本を読んだのは、早川書房の “世界SF全集” 版でしたが(あっさりした装丁)、今回のハヤカワ文庫SF版の表紙は雰囲気があって美しい表紙。1950年出版(米国ではいつでしょうか)のこの本(彼は30才でした)。私はあらためて去年の夏に文庫版のほうを読み返しましたが、ブラッドベリからのメッセージは決して失われていません。読んだ感動は新鮮であり、今もこの現実世界に対しても、そのメッセージは変わっていないと思っています。これからも。
“何かが道をやってくる”・・米国の中西部のいなか町にハロウィーンの前夜にやってきたのはカーニバルの一行。それは「クガー・ ダークス魔術団」と名乗り、刺青男や一寸法師やガイコツ男など奇怪な面々と不思議な出し物からなる摩訶不思議なカーニバルだった…。怪奇っぽいです。
では、このへんで。また図書館には “メランコリーの妙薬” “バビロン行きの夜行列車” などがあるので、いつか読んでみたいです。
                      by.yullia 2012.10.26

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