No.377 (Web版27号)1
レイ・ブラッドベリ作品の思い出
by 渡辺ユリア
皆様今日は。きのう図書館でSFマガジン10月号を借りてきました。レイ・ブラッドベリ追悼特集号です。多くの作家さん方が追悼文を寄せてみえます。9名以上の方が、そしてブラッドベリ主要邦訳作品解題のページでは、いろいろな本があります。表紙を見るだけでわくわくします。
私が読んだのは “火星年代記” “華氏451度” “たんぽぽのお酒” “何かが道をやってくる” “ハロウィーンがやってきた” そして短編集の “10月はたそがれの月” “太陽の黄金の林檎” “ウは宇宙船のウ”・・・けっこう読んでいましたね。では、作品への思い出を少しずつ書き記します。
“火星年代記”・・この本のタイトルは多くのSFファンがご存知でしょう。それくらい有名な本。この一冊で彼は米国だけではなく、他の言葉を用いる国でも有名になりました。私が初めてこの本を読んだのは、早川書房の “世界SF全集” 版でしたが(あっさりした装丁)、今回のハヤカワ文庫SF版の表紙は雰囲気があって美しい表紙。1950年出版(米国ではいつでしょうか)のこの本(彼は30才でした)。私はあらためて去年の夏に文庫版のほうを読み返しましたが、ブラッドベリからのメッセージは決して失われていません。読んだ感動は新鮮であり、今もこの現実世界に対しても、そのメッセージは変わっていないと思っています。これからも。
“何かが道をやってくる”・・米国の中西部のいなか町にハロウィーンの前夜にやってきたのはカーニバルの一行。それは「クガー・ ダークス魔術団」と名乗り、刺青男や一寸法師やガイコツ男など奇怪な面々と不思議な出し物からなる摩訶不思議なカーニバルだった…。怪奇っぽいです。
では、このへんで。また図書館には “メランコリーの妙薬” “バビロン行きの夜行列車” などがあるので、いつか読んでみたいです。
by.yullia 2012.10.26
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