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2013年10月

No.386 (Web版36号)3

第52回日本SF大会 “こいこん” アフターレポート

by 渡辺 ユリア

 7月20日〜21日に広島市で開催されました。私はまず受付に行って、当日配布物をもらうと、4Fの “小さなお茶会” の受付に直行しました。pm1:00からの梶尾真治先生の会に間に合いました。その後の1Fのディーラーズルームで自分のスペースの配置をしたり、新村さんとお話をしました。pm0:35からの梶尾先生のサイン会で先生の本にサインを書いてもらったり、少し話しができたのはとても嬉しかったです。
 そしてpm1:00からの “小さなお茶会” へ。参加者は女性が多かったです。先生と司会の方と9名の参加者でした。参加者の軽い自己紹介とか先生のエマノンの話とか新作の “ダブルトーン” の話とかあって楽しかったです。先生のお孫さんの話も出てきました。ちなみにお孫さんは12才だそうです。新作は児童書で岩崎書店刊の “妖怪スタジアム” だそうです。
 次の分科会はpm3:00からの “荒巻SFの原点を語る” に行きました。先生は80才を超えていらっしゃいます。パネリストは先生の他に巽孝之氏、波津博明氏、安田圭一氏、三浦祐嗣氏、岡和田晃氏、そしてフランスからドゥニ・タヤンディエー氏。新作の事を話す先生は元気だな、という印象です。SFファンジンの荒巻先生の特集号にはサインを書いて頂けました。珍しかったのは小松左京先生、星 新一先生、平井和正先生、柴野拓美先生方と共に写っている写真や新刊の記念パーティで司会されていた矢野 徹先生と荒巻先生ご夫妻の写真。思わず私は写真に見いってしまいました。
 2日目のam9:30からの分科会は “絵物語からライトノベルへ あなたのSF幼年期は何時? ”へ。この分科会の方は1948年生まれの電気店経営者の方です。なつかしい鉄腕アトムのマンガ(ゲルニカの話)や少年ケニヤの1ページを見る事が出来ました。なつかしかったです。そしてSFラジオドラマを聞く事も出来ました。“宇宙から来た少年” (石川 透)作 “百万の太陽” (福島正美)作などでした。
 楽しい2日間でした。来年はつくばで会おう、というのがキーワードみたいでした。 では、この辺で。
                2013.8.19 yullia

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No.386 (Web版36号)2

SF essay(204回)

川瀬広保

 SFファングループ資料研究会からのCDデータ・ベース

 ある日、郵便物の中に、森東作さんからの厚めの封筒を見つけた。
 森東作さんのお名前は存じ上げていたが、お会いしたのは、横浜で行われたワールドコン・トーコンのときだけだったような気がする。
 中を開けてみると、印刷物のほかにCD-Rが入っていた。
 それは「SFファングループ資料研究室 CDデータ・ベース」だった。
 さっそく、パソコンに入れて、開いてみる。いろいろやってみると、これはすごいデータだということがわかってきた。
 われらの東海SFの会の「ルーナティック」や「ペーパームーン」のもっとも初期のものまでちゃんとちゃんと収録されている。「ルナティック」と「ルーナティック」の別や、「純粋桃色新報」の時代のことなど、実に詳細だ。
 私としては、「ルーナティック」と伸ばす発音の方がいいと思っているのだが。
 そもそも、われわれSFファンというのは、昔からファンジンを発行したがるし、ファンダムの中で、あれこれ行動したがるものである。
 日本にSFというものが発生し始めてから、ファンができ、ファンジンが多く発行されてきた。そのファンジンを詳細に調べ、記録し続けているのが、この「SFファングループ資料研究会」である。
 SF界は、有名な作家やビッグ・ネームだけで、存在しつづけているわけでなく、SFファンジンやファンダムという広野の上に存在しているのだ。
 このようなデータ・ベース作りは実に地味で目立たないものだと思うけれども、大変貴重な活動だと思う。
 このデータの森に分け入っていくと、簡単には抜け出られない。筆者である私自身がもう忘れているようなことまで、記録されていて圧倒されてしまう。
 森さん、すみません、白柳孝さんの名前がシロヤナギさんとなっているところは、シラヤナギさんが正しい名前です。できれば修正をお願いします。
 われわれ人間は、記録する習性をもっている。たとえば、日記を書く人は何十年も書いているであろう。一日何をどこでしたかの詳細な記録は難しい。

 SFファンダムも、詳細で欠けることのない記録はほとんど不可能だろうが、こういう仕事をやる人がいて、後代にSF史が残っていくのだ。
 この活動は今後も続いてほしい。
                    (2013・8・5)

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