« No.394 (Web版44号)1 | トップページ | No.395 (Web版45号)1 »

No.394 (Web版44号)2

SF essay(215回)

川瀬広保

 STAP細胞

 STAP細胞があるのかないのかで、日本国じゅうが揺れている。渦中の小保方さんの70日ぶりの記者会見の模様をずっと見ていたが、これだけ騒がれた人も最近珍しい。
 万能細胞があれば、難病が治ったり、治療への道が開かれたりするかもしれないという光明を人々が見たからだろう。
 科学の世界ではある日、どこかで何の前触れもなくブレークスルーが起こるものだ。答えは案外簡単なところにあるのだ。
 昔、文を書くときは手書きだったのが、ある日、ワープロというものが出現しだれでも活字の文章を手軽に書くことができるようになった。
 それが、あっというまに、ワープロは消え、パソコンのソフト「ワード」などで文章を書くことが当たり前になった。
 同じことはケータイとスマホにも言える。
 一方、iPS細胞やSTAP細胞を作り、体の臓器を若返らせるかつてのSFみたいなことが本当に可能になる時代がもうそこまできっと来ているのだろう。
 報道される一連のニュースを見ていると、何かまだわからないものが理研側にも小保方さん側にもあるように思う。昔、人が空を飛べるなどとは思わなかった。そんなことを言った人は揶揄された。ところが、ライト兄弟の簡単な飛行機によって実現したし、明かりも、ろうそくから電球へと変わった。地動説は有名な話だ。
 「モロー博士の島」を引き合いに出すのは、まだ早すぎるかもしれないが、だれもが思いつかなかった方法で、新しい細胞を作ることはできるのだろう。
 日本の若くて優秀な人材の芽を摘んでしまうことになったら、日本は100年に一回の大発見を逸することになり、諸外国にその偉業を取られてしまう。
 もっと時間をかけて実験を続けてほしいし、STAP細胞作製の方法を確立してほしいものだ。
 今のところ、これは一時の夢だったということだとしても、さらに何年か後にあれは快挙だったということになれば、待った甲斐があったということになろう。

 アーサー・C・クラークが次のようなことを言っている。
「もし、年配の著名な科学者が、何かが可能だと言えば、ほとんど確実に正しい。だが、もし不可能だと言えば、ほとんど間違っている」
 (If an elderly but distinguished scientist says that something is possible, he is almost certainly right; but if he says it is impossible, he is very probably wrong.)


朝のNHK連続ドラマ

 「花子とアン」

 前回、NHK朝の連続ドラマにはまったのは、「ゲゲゲの女房」だった。今回はこの「花子とアン」にはまっている。
 映画「赤毛のアン」は何度も何度も見た。その中のいろいろなエピソードがこの連ドラに隠されている。それを思うと、2倍にも3倍にも楽しめる。山梨県の甲府弁はこのあたりの遠州弁に通じているらしい。ずら言葉が面白い。
 子役の9歳の子の演技がすばらしい。モンゴメリの原作「赤毛のアン」の日本語訳を出したのが、村岡花子だった。そのお孫さんが書いた本を元にしている。
 このドラマはいろいろなことを考えさせてくれる。老若男女を問わず、考えさせられるものがある。
 貧農の子に生まれたが、本が好きで、主人公のはな(花子)は勉学に励む。どの時代においても、努力しなければだめだということを教えてくれる。
 明治から大正のあの時代は、貧富の差は歴然としてあった。だが、どんなに貧しくても、人々の矜持というものはある。華族のお嬢様なんかに負けるなという言葉にそれが表れている。幼いころに、貧しかったからこそ、その後の輝かしい人生があるのだ。
 そして、10歳のころから、親元を離れて有名な女学校で英語を学んでいたことが、後の「赤毛のアン」の翻訳へとつながる。
 毎日、楽しみながら見ている。
 もとの「赤毛のアン」を繰り返し映画で見てあったこと。後の高名な翻訳家の物語であるということ。主人公や校長や教師が英語をしゃべる場面が出てくること。昔懐かしい」農家のーそれもかなり貧しい農家の生活がよく描かれていること。
 こういったことが私の興味をひいた。
 まだ、ストーリーは大きく展開していく。「ゲゲゲの女房」とは違った面白さに毎日、見ている。皆さんは見ていますか。
                  (2014・4・20)

|

« No.394 (Web版44号)1 | トップページ | No.395 (Web版45号)1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: No.394 (Web版44号)2:

« No.394 (Web版44号)1 | トップページ | No.395 (Web版45号)1 »