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2014年11月

No.401 (Web版51号)2

きの ひなた
木野  陽 さんの『動く街ー冬のおまつりー』と『飛ぶ東京』という本を知っていますか?

by 渡辺ユリア

『飛ぶ東京』この個人誌は、去年の9月のコミティア名古屋でみつけました。東京コミティアの販売コーナーで、その表紙の絵に私は目を止めました。何と言っても、東京の街のビル群が地面ごと浮き上がっているという表紙。東京タワーも浮いています。
そう、まるで『天空の城ラピュタ』みたい。または井上直之氏の浮き上がった岩山の絵を連想しました。井上氏の絵は展覧会で見たことがあります。
『飛ぶ東京』は、読んでいると、浮き上がっているだけではなく、高く低く、右へ左へと飛んでいる…という感じです。ある日、突然、地面ごと建物が浮き上がってしまった東京、人々は東京からはなれ、ひっこしている人が多い。一人の少女の家も浮いている。少女はその風景を見ながら、アパートでくらしている。そして…少年と少女の物語。
『動く街ー冬のおまつりー』は、一ヶ月に一度、その街は夜のうちにひっこすという。大きなスイカぐらいの大きさのランプを家の前にかざり、人々はその夜を向かえる。一転づつ。
この本は7月の『なつこん』のディーラーズルームで見つけました。作者の木野陽さんがいらっしゃいました。
では、このへんで
                      2014.10.23 yullia

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No.401 (Web版51号)1

      

      ルーナティック31号のお知らせ

ルーナティック30号の発行から時間が経ってしまいましたが、そろそろルーナティック31号の発行に向けての準備に入りたいと思います。
どういった特集記事が良いのか、皆様の声をお聞かせください。
ご意見は、PM編集部に郵送、メールしていただいても結構ですし、東海SFの会のホームページ 
http://homepage3.nifty.com/tokaisfnokai/ 
の掲示板等に書き込んでいただいてもかまいません。
もちろん、特集以外の創作、評論、翻訳等の原稿も広く募集します。
今回は、特集内容を決めてから準備に一年くらいたっぷり時間をとって、万全の状態で良い本を発行したいと思っております。
31号が発行される頃には、そろそろ会の結成から50周年が近いので、記念になるような豪華な本になるといいですね。

        ルーナティック31号編集部

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No.399 (Web版49号)3

『なつこん』アフターレポートⅡ

by 渡辺ユリア

皆様、今日は。『なつこん』では、私は2日目の“ひかわ玲子のファンタジー茶話”に参加しました。去年は“ロード・オブ・ザ・リング”の話や“ホビットの冒険”の話を聞きました。今年はひかわ玲子先生と縞田理理先生の対談があって、ファンタジー小説の創作について工夫されたこと、そして世界観をどうやって書きとめるのかなど話されていました。興味あることが多かったです。
そして、『なつこん』では分科会のほかにも楽しめたことがありました。まず吹きぬけのホールで加藤直之先生のライブ・ペイントがありました。次第に絵が完成されていく所が素敵でした。メカニックな人物の前に美女が立つという構図でした。そしてホールの一隅でグランドピアノから音楽が流れて‥‥ピアニート公しゃくさんのピアノでした。曲はガンパレードマーチ幻想曲でした。ちなみに公しゃくさんはご自分のピアノを持ち込まれたそうです。そしてあちこちでイバライガーさん方が出没されてました。ある場所では、ネギマンとイバライガーがポーズを決めていました。
『なつこん』の次の日、7月21日(祝)は、つくばサイエンスツアーバスで5つの場所に行きました。1日、ひとり500円で回れます。では、この辺で。
               2014・9・26 yullia

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No.399 (Web版49号)2

SF essay(220回)

川瀬広保


 追悼 柴野 幸子さん

 9月10日、そろそろ寝ようかと思っていたころ、電話が鳴った。
こんな時間に電話が鳴ることはないから、何だろうと思って受話器を取った。
 福田さんからだった。
「柴野さんの奥さんが亡くなられたようです」

 私は、昔、大学生のころ、翻訳原稿を見てもらおうと思って柴野拓美さんの自宅を訪問したことがある。
 そのころ、柴野さんは40歳代だったと思う。
 柴野さんは若い私にもにこやかな笑顔で応対してくれた。その時、奥様は出てこられなかったか、ご不在だったかだと思う。
 初めてお会いしたのは、はまなこんか何かで、夫婦で出席されたとき、柴野拓美さんが「家内は私の注射係なんですよ」と言われたことを覚えている。
 いつもコンベンションには夫婦でいらっしゃっていた。

 2007年の横浜でのワールドコンでも元気そうだった。
 私の『SFファン48年』というささやかな本が星雲賞のノンフィクション部門にノミネートされたとき、柴野さんを追悼するという企画の部屋で、末席に座っていたら、柴野幸子さんが現れたので、あいさつした。「星雲賞、残念でしたね」と話しかけてくださった。

 柴野拓美さんの奥様、幸子さんという方は夫唱婦随で、内助の功を発揮されて影の日本SF界の功労者だったのではないかと思う。いや、日本だけではなく、世界でもそうだったのだろう。
 謹んで、ご冥福をお祈りします。

 最近、新間策雄さんが亡くなられたという報に接した。
新間さんとはおつきあいはなかったが、たったひとつの思い出がある。自著『SFエッセイ』の44ページ、50ページあたりを読み返すと思い出がよみがえってくる。そのころ、私はモーツアルトに染まり始めていた。PM紙上で、映画「アマデウス」の中に出てくる有名なある曲がなんという曲なのか、わからなかったので、そのことを書いたところ、新間さんから丁寧な返事をPMにてもらったのだ。

 人生、一期一会というが、会ってはいなくてもつながりがあったことは覚えているものである。
 きっと、今頃、新間さんは天上の世界で優雅なモーツアルトの曲を聞いておられるのだろう。
 謹んで、ご冥福をお祈りします。

 さて、東海SFの会も歴史ある会になってきたので、お亡くなりになる方が出てきて、非常に残念である。
 健康に気をつけてというと、月並みな言い方で、何の感もわかないのだが、他に言いようがない。
 リスクを減らして、食事に気を付け、アルコールやストレスも(ストレスだけは減らしようがない)減らして、若返って、SFしていきましょう。
 食事については、野菜を多く食べ、アルコールを飲みすぎないようにして、どうにもならないことは考えすぎないようにして、ものごとを明るくとらえ、あまりがんばらないように生きていく・・・。薬の飲み過ぎはいけないけれど、必要な薬は飲む。
 人に意見はできませんが、とりあえずこんなところを考えています。
                 (2014・9・17)

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No.399 (Web版49号)1

SF essay(219回)

川瀬広保

 今月は特に書くことはない。
 本当はSFの新刊の多くに目を通して、批評すればよいのだろうが、批評家でも編集者でもないただのファンだから、そこまではなかなかいかない。買ったけれど、あとがきを読んでそのままという本も多い。

 最近はフィリップ・K・ディックの見直しらしく、早川からディック本がやたらと出ている。
 今度、『宇宙の眼』がウン十年ぶりに復刊されるようだ。最近の私のSFの話題といえば、この『宇宙の眼』である。今はこの久しぶりの復刊を少し楽しみに待っている。
 さて、SFの話題がないからといって、この「SFエッセイ」を休載すればいいのかというとそうも思わない。新聞もニュースがないからといって、白紙のままにはしない。このPMも同様でしょう。

 そんなわけで、雑文を書き連ねてみることにします。
 最近、大雨による土砂災害などのニュースが多い。大気が常に不安定なようだ。広島の土砂災害の惨状をテレビで見ると、決して浜松だけ安心とは言えない。
 日本は、台風や地震、津波、そして大雨による土砂災害がひっきりなしに起こっている災害国だ。
 備えあれば憂いなしというが、備えていても、大きな災害がくれば、ひとたまりもない。
 それに、なかなか備えられない。それでも、災害に備えなければいけない。

 「花子とアン」は近年、珍しくはまった連ドラだ。毎日、見ている。時代は昭和に入り、昔懐かしいラジオも出てきた。村岡花子という人は、やさしい言葉で訳すことができた人で、またやさしい言葉で子どもに語り掛けることができた人だったということが最近の回でよくわかった。
 また、「おとう」は白髪交じりになってきたし、「おかあ」も歳をとってきた。この物語はいろいろなことを考えさせてくれる。

 ドラえもんの3D映画も見てみたい。テレビでちらちら映る予告版3D『STAND BY MEドラえもん』を見ると、漫画に慣れ親しんだドラえもんファンとしては違和感があるのも事実だ。アメリカでは、ジャイアンがビッグジーになっているとのことだが、それとはまったく関係なく我が家には「ビッグジー」という子猫がいる。こちらは大きくて、灰色だったからそういう名前を付けた。

 今月号のSFMを見たら、ちょっと驚いた。表紙絵?のことである。AKBにちなんで、PKDだそうだ。表紙絵?の女の子も、SFM表紙絵史上、初のことだと編集後記にも書いてある。
 さて、最近、夏休みというものは、私にはまったく関係ない。昔は、夏休みを楽しみにしていたものだったが。
 来月は、もっと「SFエッセイ」らしくしたいと思っています。
                  (2014・8・26)

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