No.403 (Web版53号)2
CGアニメ化された “古事記” についてあれこれ
by 渡辺 ユリア
寒中おみまい申し上げます。正月の朝、CGアニメの “古事記” を観ました。元旦は第4話。2日は第5話。3日は第6話(ラスト)でした。アニメの映像はけっこう美しい。そして文章で読むよりも、アニメで観ると台詞も声として、私の心に響きました。 “古事記” は日本最古の歴史書であり、最古のエンターティメントであると、この番組で言っていましたが、私もそう思います。
アニメとアニメの間にトークの時間があるのですが、出演者は漫画家の里中満智子先生とキャスターのホラン千秋さんと立正大学教授の三浦佑之氏。
第4話では高天原を追放されたスサノオノ命が八岐大蛇を退治する話と稲羽の白ウサギの話がありました。助けられた白ウサギは予言をしました。実はオオナムジノ命(後の大国主大神)は大勢の兄たちの後に稲羽の国に行ったのですが、兄たちの目的は、その国のヤガミ姫という美しい姫に求婚するためでした。オオナムジノ命は噂に聞くヤガミ姫はどんな人だろうか、という気持ちだけだったようです。阻止て白ウサギの予言とは “あなたの兄たちがどんな事を言っても、姫は言うことを聞かないでしょう。姫はあなたを選ぶでしょう” というものでした。本当だろうか・・・彼はそう思いました。けれど、実際に姫に会ってみると姫は彼を選びました。それを見た兄たちは烈火のごとく怒りました。その後、オオナムジノ命には多くの試練が待ち受けているのです。
第5話と第6話はけっこう波乱万丈でした。兄たちは何とかしてオオナムジノ命を殺そうとします。実は彼は二度死んだのです。でも、そのたびに母親が助けるのです。(母親の願いで現れた女神たちが彼を助けるのです)これ以上その国にいたら大変だ、という事で彼はスサノオノ命がすむという “根の堅国(ねのかたのくに)” という遠い国へと旅立ったのです。そこで彼は一人の姫に出会ったのです。良い印象だったそうです。姫も命のことを大切な人と思うようになったみたいです。その姫はスサノオノ命の娘でした。スサノオノ命は彼に多くの試練を与えました。けれど彼はそのたびに姫や動物の忠告によって辛くも生きながらえました。もうここにいたら本当に死んでしまうと決心した彼は姫と共に大きな楽器を持って逃げました。目をさましたスサノオノ命は追い駆けましたが大きな川の所で自分の大切な剣を彼のほうへと投げ “それはお前にくれてやる。王様のつかう剣だ。それを皆に見せ、王である事を誇示せよ。そして大国主命(おおくにぬしのみこと)と名乗るがよい ” と言い、自分の国へと帰ってゆきました。
まだまだ続きますが、この辺で。けっこう楽しかったです。
yullia 2015.1.11
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