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2016年4月

No.416 (Web版66号)3

ロボット刑事

福田淳一(石ノ森章太郎研究家)

 石ノ森章太郎は、1962年伝説のトキワ荘時代にアシモフのSF小説(鋼鉄都市)をヒントに「少年同盟」という作品を描いた。「少年同盟」とは、世界中の社会の悪と戦う正義を愛する少年たちのグループである。そして日本代表の風田三郎少年がヒューマノイドのイライザとコンビを組み、事件を解決していく物語である。この作品は、連載終了直後の1963年に一度単行本化されただけの幻の作品であったが、復刊ドットコムの「少年同盟(復刻版)」で、復刊されているので、詳しくはそちらを参照願いたい。
 そして1972年、この「少年同盟」をベースに、石ノ森章太郎は2つの変身ヒーロー作品を誕生させることになる。1つは「イナズマン」で、もう1つがこの「ロボット刑事」である。
 「ロボット刑事」では、少年 “風田三郎” が老刑事 “芝” に、ヒューマノイドの “イライザ” が主人公 “ロボット刑事K” にと変更され、見事に新たな変身ヒーローとして誕生したのである。よって、企画時の主人公Kのラフデザインの中には、イライザ風のヒューマノイドが描かれていたり、Kがイライザと同様のハンチングをかぶっているのも、そのためだろう。
 石ノ森章太郎は、「講談社コミックス(KC)」1巻の袖に、「ロボット刑事」について、以下の文章を寄せている。「“うそ発見器” をはじめとしてさまざまのメカニックが、警視庁の事件捜査にとりいれはじめたのは、ごく最近です。それらの “科学捜査機器” をひとまとめにし、さらに “未来的に” したものを全身に装着している人間、それがロボット刑事Kなのです。機械の持つ強さと弱さ、人間の(感情が)持つ強さと弱さ、そして対立…。人種問題などもふくめた、その “争い” をわれわれの生きかたに結び付けて、などと考えながらこの漫画を描いています。」
 石ノ森章太郎は、いつものテレビ作品の中では出し切れない部分を、雑誌に連載されたコミカライズ作品の中で描いている。このコメントは、連載中のモノであり、まさに、「ロボット刑事」の中で描きたかったテーマについて書かれたものになる。


 「ロボット刑事」は、『週刊少年マガジン』誌上に1973年1号(1月1日号)から同年41号(9月30日号)まで連載され、テレビ作品は、フジテレビ系にて4月5日から9月27日の半年間に全26話が放映された。この「ロボット刑事」の企画時のタイトルは「ロボット刑事K2」だったが、「ロボット刑事J(ジョー)」となり、最終的に「ロボット刑事」に決まる。Kの愛車空飛ぶパトカー「ジョーカー」の名称は、企画時のJ(ジョー)の車という名残である。
 石ノ森章太郎が描いた「ロボット刑事」は、あおりのサブタイトルも “科学事件ドラマ” とされ、変身ヒーローのスタイルは成りを潜めていた。人種差別を根底に、コンビを組む芝刑事との確執や、人間やロボットの感情についてや、事件のトリックの面白さなど、ドラマ性に重点が置かれて描かれている。さらに、主人公の “K” が無表情のロボットとして描かれているため、芝刑事や家族など、周囲の人物の感情表現が豊かに描かれていた。それにより本作は、より一層ドラマチックな作品に仕上がっている。 

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No.416 (Web版66号)2

SF essay(235回)

川瀬広保

 3月9日に部分日食が起こる。午前10時ごろから、お昼ごろまでで、天気さえよければ、太陽が二割程度欠けるのが見えるそうだ。晴れになることを祈る。
 そう思っていたら、残念ながら、当日10時ごろから、雨が降り出した。北海道や沖縄の方では、この部分日食が見えたとニュースが伝えていた。日食や月食など、いつものことながら、めったにない天体ショーにはいつでも心を動かされる。

 さて、いろいろ考えさせてくれる質のよいSFというのは、なかなかないものだが、ふとしたことで思い出すSFの中に、クラークの「太陽系最後の日」の冒頭部分がある。無限の能力を与えられたアルヴェロンは、同時に無限の責任も持たなければならなかったというくだりである。
 上位のものは、下位のものに、責任を持たなければいけないのだろうか。オーバーマインドは、オーバーロードに、オーバーロードは人類に、責任を持つのだろうか。事件が起こると、必ず上の人が頭を下げる。宇宙もそうなのだろうか。このクラークの一文だけで、深遠なテーマがありそうで、やはりクラークはすごいなと今更ながら思う。

 最近、気になるのが若者言葉や、テレビや新聞などに現れるカタカナ語、造語、略語の横行だ。
 例えば、「真逆」は「正反対」ではいけないのか。「すごい」はなぜ「スゴい」と書くのか。コンビニなどで、なぜ「いらっしゃいませ、こんにちは」と言うのか。「いらっしゃいませ」で十分だ。
 なぜ、「ありがとうございました、またお願いします」というのか。お願いされたから、買いに来るのではない。必要があって、何かを買いに来るだけだ。マニュアルに従って、機械的に言っているだけだと思うが、返って、反感を感じる。
 「心のケア」などと、なぜか英語にしたがる。事件が起こると、「ケア」という英語で、事件を終わらせてしまうのはよくない。「ケア」とは、看護とか介護という意味だ。「心を十分に介護・看護する」ではだめらしい。過剰な略語、カタカナ言葉も多い。
 「〜させていただく」という言い方も、本音は「〜のようにします」ということだ。言葉が乱れると、人は軽薄になる。人が軽薄になると、国全体も軽薄になる。
 コマーシャルも朝から、夜まで流し続けられる。テレビを消せばいいのだが、まじめな番組もあるので、そうもいかない。

 さて、筒井康隆の新刊『モナドの領域』を読み終わった。著者自身の「最後で、最高の傑作」というふれこみなので、思わず買った。入手するまでに、時間がかかった。増刷中だったのだろう。筒井康隆らしさが、ところどころに見える。実在の名前が出てきたり、自分の本のタイトルが出てきたりで、作者は楽しんで書いている。
 特に最後の方のGODとの対話場面は、思弁的であり、少しSF的内容で、難しいところがあるが興味深い。
 GODはあらゆる「神」を超えた存在らしくて、何十億年も前から、登場人物たちのあらゆる過去・現在・未来を知っているらしいのだ。また、登場人物に限らず、あらゆる人々の心の内面や事件の結果や未来もわかっているらしい。決して、読みやすいわけではない。若いころの筒井康隆はもうここにはいないようだ。しかし、それを上回る重みと深みのある内容の筒井康隆がいるように思った。読み進めるのには、少し大変だがお勧めの一冊である。

 さて、この文も終わりにしようと思っていたところ、「人工知能が小説を執筆」「星新一賞に応募、一次選考を通過」というニュースが飛び込んできた。人工知能が小説を書く時代が来たのかもしれない。人工知能が書いた星新一らしい小説、筒井康隆らしい小説など、本物と「本物らしい偽物」の区別がつかないものが横行するようになるかもしれない。

                       (2016・3・22)

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No.416 (Web版66号)1

『のんのんばあとオレ』と『猫楠』について

by 渡辺ユリア

 この2冊は、去年の米魂の次の日(8/31)に堺港の水木しげる記念館で買ったものです。
『のんのんばあとオレ』は1997年発行。『猫楠』は1996年発行。前者は水木先生の小学校入学から始まる。のんのんばあ…とは、信仰が広かったから、手あたりしだい拝むおばあさん、という意味らしい。そのばあさんに連れられて行ったのが近所のお寺の『地獄極楽』の絵、というと怖いばあさんを連想しますが、このマンガを読んでいるとそのばあさんがしげる少年を気に入っているな、とかばあさんがにっこりと笑っているシーンがあるので、次第にこのばあさんは、いい人だなと感じるようになりました。そしてしげる少年と出会った3人の少女のことも描かれています。少し甘ずっぱい思い出‥というような印象です。
そして『猫楠』のほうは、南方熊楠という、動植物学者、といったら良いのだろうか、博物学者とでも言うのだろうか?珍しい粘菌というものを捜すために紀州勝浦や那智の山の中を歩き回り粘菌を発見する。中には新種のものもあったらしい。1867年生まれ、1941年12月29日死去、75才と書かれている。けれどこの人物を水木先生がマンガで描かれると、…何という人物なのだろうか‥と驚嘆してしまう。そんな作品です。では、この辺で
                     2016.3.25 yullia

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No.415 (Web版65号)3

「幼年期の終わり」ドラマ化

中嶋 康年


 1月24日、スカパー!のAXNで「Childshood's Endー幼年期の終わりー」の第1話前半が放送された。この日、「スーパーガール」と「ザ・マペッツ」を合わせて3本が放送され、そのうちの視聴者投票で1位になった作品を3月からレギュラー放送するという企画の一環。31日投票締め切りで、2月14日に結果発表だった。1位になって、この日、第3話まで一挙放送されたのは「スーパーガール」だった。いずれにしても、いつになるかわからないが、他の作品も放送されるのは間違いないだろう。

「Childshood's Endー幼年期の終わりー」とはもちろん、クラークの1953年に発表され、2007年になって光文社から新訳版が出た「幼年期の終わり」が原作である。2015年12月、アメリカSyfyチャンネルが制作した全3話のミニシリーズで、アメリカでの放送直後といってもいいほど日本での公開が早い。日本では、それを前半後半に分けて6回シリーズとしている。アメリカ版の1話は80分なので、日本では半分にしてちょうどいいということなのだろう。
 前半の主人公ストルムグレンは原作の国連事務総長ではなく、一人の農民で、ある大企業と交渉をしたことがあるというだけで人類の代表者に選ばれたことに戸惑いを隠せない。オーバーロードに反対するマスコミの運動家に「スタートレック」シリーズの「チーフ・オブライエン」でおなじみのコルム・ミーニイが扮している。オーバーロードのカレルレンは、旧版では訳者によって違うが、「カレルレン」、「カレレン」と呼ばれ、字幕でも「カレルレン」と呼ばれていたが、台詞では新訳と同じく、「カレラン」と言っていた(聞こえた)。原著ではKarellenと書くらしいので、「カレレン」あるいは「カレラン」の方が近いのかとは思う。ANXで放送されることを知ってから、ずっと前に買ってあった新訳版を読んで記憶を新しくしたところ。第1話前半でもかなり原作との相違点があったのでこれからの展開が楽しみであるが、残念ながら全編放送は少し先になりそうである。

「スーパーガール」は主演に「glee」シリーズのメリッサ・ブノア、上司のキャットに「アリーmy Love」のキャリスタ・フロックハート以外は、あまり見たことのない顔ぶれ。原作コミックでは、クリプトン星崩壊後、浮遊都市のアルゴシティから来たことになっていたのだが、映画やスーパーマンのドラマなどに登場するたびに設定が変わっていくので、決定版というものはない。今回は、クリプトン星が崩壊するときには既に10代の少女になっており、先に送り出された甥の面倒を見るために出発するのだが、クリプトン星が爆発したときの衝撃波でファントムゾーンにとらわれてしまい、やっと脱出で来た時には地球では二十数年経っていたという設定。地球につくと、スーパーマンは既に活躍を始めていて、自分の方が年下になっていた。スーパーマンの紹介で、ダンバース家の養女になり、成人して巨大メディア・グループ、キャットコー・メディアに就職する。ダンバース家には娘が一人いて、姉として慕って成長するのだが、当然正体は知っている。しかも、「特異生物対策局」DEOという異星人対策の組織で働いているので、スーパーガールとしての活躍を支援する一番の味方となっている。このドラマの特徴として、スーパーガールの正体を知っている人が多いということがある。姉はもちろん、DEOの職員、会社の先輩であるジェイムズ・オルセン(スーパーマンの友人。コミックでは「ジミー」として知られているが、ここでは「ジミーと呼んでいいのはスーパーマンだけ」といってジェイムズと呼ばせている)、同僚のウィンなど、シークレット・アイデンティティが普通のスーパーヒーロー物にしては、第1話からバンバン正体を明かしていくので、おいおいと思いながら見ていた。第2話で、「スーパーマンは赤ん坊のときに地球に来て何もかも一人でやらなければならなかったのに、私は仲間に恵まれてきた。みんなとのつながりを大事にしていきたい」と述べるところがある。名前も、原作では地球名を「リンダ・リー・ダンバース」だったのが、今回はクリプトン名の「カーラ」をそのまま使っているのも、そんなことが影響しているのかもしれない。

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No.415 (Web版65号)2

SF essay (234回)

川瀬広保


『ハヤカワ文庫SF総解説2000』というガイドブックが出版された。SFマガジンに三回にわたって連載されたものを一冊にまとめたものだから、それがあればいいのだが、やはり一冊にまとまったものの方がいいだろうと思って買うことにした。
 1番の『さすらいのスターウルフ』から、2000番の『ソラリス』まで一冊にまとめられたものを見ていると、やはり歴史を感じる。
 それ以前のハヤカワSFシリーズで育った私としては、青背のハヤカワSF文庫はまだ若いものだと思っていたが、もうずいぶんと時間が流れていたんだなとまず感じている。
 買わないものは買わないので、たとえばローダンは私の書斎には1冊あるかどうかだ。SFも時間の流れとともに、変化してきているのは致し方ないところだろう。最近は新訳版が続々と出版されており、訳者も変わってきている。訳者が変わると訳文が変わり、雰囲気が変わる。最初に読んだ本の影響が一番大きい。そういう新訳本も一緒になって、2000番まで来た。
 この文庫が今度は3000番、4000番と続くことを願っている。
 未来のSFはどう変わっていくのだろうか。100年後に『幼年期の終わり』や『夏への扉』は残っているのだろうかなどと思わざるを得ない。そして、100年後にはどんな素晴らしいSFが現れるのだろうかと思う。イアン・ワトソンの「2080年世界SF大会」という短編を思い出した。SF大会だけは残り、ファンジンを回し読みしているというような内容のファン向けの小品だった。

 さて、ビッグ・ニュースだ!
 太陽系の大きさが倍増するようだ。海王星のはるか向こうに第9惑星が存在するらしいという。まだ見ぬ巨大な惑星が存在すると考えなければ、他の天体の軌道の説明がつかないのだそうだ。太陽の周りを1〜2万年もかかって公転しているらしい。宇宙の神秘を感じるどころではない。
 一方、現代の人間は何でもわかったような気になっているが、まだまだほんの序の口にいるのだろう。
 人類はやっと地球上空300〜400キロ程度のところに、宇宙ステーションを建設したくらいで、月へ行った人間もほんのわずかだ。水、金、地、火、木、土、天、海、(冥)そして第9惑星だというから、宇宙や天文の分野も確実に進んでいる。実際に巨大望遠鏡で存在を確認できるようになるのは、5年後ぐらいだろうと研究者がコメントしていた。
 昔、ガリレオが木星の4大惑星を見つけて、地球が宇宙の中心ではないということがわかってきた。その後、太陽系には9つの惑星があるということが長年、信じられてきた。そして、冥王星は、準惑星に降格された。今度は、本当の9つ目の巨大惑星である。
 天文の分野も本当に面白くて、ワンダーを感じさせられる。人類の日々の動きは争いばかりだが、そんなことには関係なく、宇宙は動いているのだ。

 さて、去年から今年にかけて、気候の変動が大きすぎる。暖冬だと思ったら、極寒の日々が続いている。予報によると、もうじき今度はまた、気温が急上昇するらしい。どうも地球がおかしくなっているのは、確かなようだ。われわれにできることはほとんどない。消費税は上がり、年金額は減り、「一億総活躍」どころではない。せめて、宇宙の神秘を感じようと思って、そんな話題が出てくると、少しばかり興奮した。

 つい、この間、大みそか、正月だと思ったら、もうじき2月が来る。さて、どうしよう?
                    (2016・1・26)

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No.415 (Web版65号)1

  My BESTS 2015

中嶋 康年

1 「バイクとユニコーン」 ジョシュ 東宣出版

「ルナティック」No.26Aに掲載された「アンブロトス」のキューバの著者Yossの日本初の短編集である。当時は「ヨス」と表記したが、これからは「ジョシュ」と書かねばならない。SFよりもファンタジー寄りの短編集。現在、彼の宇宙SF「介錯」を訳出中。

2 「ジェシカ・ジョーンズ」 NETFLIX

9月に始まったストリーミング動画配信サービスの最大手NETFLIXの番組。huluとかdTVなどが日本では先に始まっている。「ジェシカ」はマーベル・コミックスのキャラクターだが、マイナーなので僕も知らなかった。ジュエルという名でスーパーヒロインをやっていたが、現在は引退して探偵事務所を営んでいるという設定。何でも言うことに従わせることができる悪役キルグレイブとの闘いが主軸だが、この設定を知らないと見ていてつらいかも。

3 「デアデビル」 NETFLIX

「ジェシカ」と同じ舞台で展開するマーベルのキャラクター。配信の順でいうとこちらの方が先で、キャラクターとしてもメジャー。2003年、ベン・アフレック主演で映画になったが、こちらはまったく新しいドラマ版。デアデビルとして活動するまでの話なので、画像のコスチュームは最終回になるまで出てこないのが、またいい。

4 「紙の動物園」 ケン・リュウ 早川書房

中国系のSF作家の短編集。最近はピース又吉の帯が付いている。自身が中国系ということで、人種の違いによる軋轢がテーマになっている短編が多く、胸を打たれる。

5 「パーソン・オブ・インタレスト」 AXN/SkyPerfecTV

シーズン4となる。犯罪予知をする主人公側の「マシン」と同じようなシステム「サマリタン」が稼働し、敵対してくる。ここまでくると、もうシンギュラリティーSFの世界になっている。

6 「アンダーグラウンド・マーケット」 藤井太洋 朝日新聞出版

昨年は「オービタルクラウド」が日本SF大賞、「SFが読みたい」ベスト1になったり、「ビッグデータ・コネクト」が出たりと大活躍。最近、注目の作家である。

7 「GOTHAM」 AXN/SkyPerfecTV

バットマンの子供時代のドラマ。今年からシーズン2が始まる。ジェームズ・ゴードン刑事と少年ブルース・ウェインが主人公。ペンギン、キャット・ウーマン、エニグマ、ジョーカーなどの若い頃の姿が出ている。

8 「旋舞の千年都市」 イアン・マクドナルド 東京創元社

主人公と言える近未来のイスタンブールという都市を、精霊が見える青年、少年探偵と老経済学者、市場詐欺を企むトレーダー、蜜漬けミイラを追う美術商、家宝のコーランを探す新米マーケッターの6人が駆け抜ける。

9 「ウォーキング・デッド」 FOX/SkyPerfecTV

シーズン6になって、まだまだ勢いがパワーアップしている。スタート当時は少年だったカールがもう立派な青年になっている。「トーキング・デッド」なんていうトーク番組までできている。

10 「ブエノスアイレスに消えた」 グスタボ・マラホビッチ 早川書房

アルゼンチン作家のミステリ。ある種、異常者の物語だが、「スペイン語圏を席巻した」というだけあって、抜群なリーダビリティ。この続編も書かれる予定があるらしい。

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