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No.437 (Web版87号)1

My BESTS 2017

 中嶋康年

1「LOGAN」 ジェームズ・マンゴールド監督
X-MENのウルバリンが年老い、ミュータント能力である瞬時の治癒能力が衰え、父と慕うエグゼビア教授も認知症を発症して介護をしているが、能力が強力なだけに行く先々でトラブルを起こしていく。そんな時ローガンの能力を研究していたグループがローガンの遺伝子を使って同じ能力を持つ少女を「製作」したが脱走。自分の衰え、父の介護、子供の保護に直面する姿に感銘を受ける。

2「TIMELESS」AXN/SkyPerfecTV
国土安全保障省から盗まれたタイムマシンを追って、歴史学者とエージェントとメカニックの3人が歴史上の事件があった時代へタイムトラベルして行く。「タイムトンネル」のような趣もあり、秀逸。番組の後ミニ番組「そのとき何が起きたのか」も歴史の裏側を扱っていて面白い。

3「ブラックミラー」NETFLIX
発達した情報化社会での悲劇を描いた平均60分ぐらいのオムニバス。SNSでの評価が日々の生活を支配する世の中で、些細なことで評価を落としてしまうとどうなるかという「ランク社会」が後味が悪い作品のなかで、唯一救いがあるような話。最近、新エピソード6話が配信された。

4「月の部屋で会いましょう」レイ・ヴクサヴィッチ
書店で偶然見つけた短編集でいいのが多かった昨年だったが、本書もその1冊。

5「3%」NETFLIX
PM3月号にも書いたが、ブラジル製作のドラマ。豊かな世界と貧しい世界に二分された近未来。選ばれた豊かな者となるには、たった一度の”選定プロセス”で自らの価値を証明しなければならない。合格の確率は3%。

6「スタートレック・ディスカバリー」NETFLIX
こちらもPM11月号に書いたばかりだが、全9話でシーズン終了。例によって後を引く終わり方をしているが、次シーズンも製作中とのこと。

7「巨神計画」シルヴァン・ヌーヴェル
ケベック出身のカナダ人作家の巨大人型ロボットSF。全編がインタビュー報告や通信などでの会話で構成されているという特異なスタイル。日本アニメの影響も受けているようで、続編も本国では出版済み。

8「スパイダーマン・ホームカミング」ジョン・ワッツ監督
数多く製作されているスパイダーマンもので、今回のはどうかと思ったが、なかなか面白かった。アイアンマンが絡んできて、シネマティック・ユニバースに取り入れられた。

9「口のなかの小鳥たち」サマンタ・シュウェブリン
2015年のBEST1に選んだ「バイクとユニコーン」の東宣出版からの「はじめて出逢う世界のおはなし」シリーズの1冊。アルゼンチンの新世代幻想文学の旗手。

10「グウェンプール」グリヒル他
ヴィレッジブックスが邦訳した新世代マーベルヒロインのうちの一人。日本人アーティストユニットのグリヒルが制作に参加している事がポイント高い。

その他、印象に残った作品は 夢見る葦笛/燃える平原/ローダンNEO/筺底のエルピス/(以下映像作品)インゴベルナブレ/幼女戦記/FLASH/オートマタ/エージェント・オブ・シールド/Re:CREATORS/エクスマキナ/文豪ストレイドッグス/Re:ゼロから始める異世界生活/けものフレンズ/エージェント・カーター(順不同)

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