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No.438 (Web版88号)1

ネオローダンの話

加藤弘一

ローダンシリーズの宇宙ハンザへフトまでを読了したので、溜まり始めたネオローダンシリーズを読み始めた。
さて、本家ローダンシリーズが始まったのは1961年の事である。
当時のTVは真空管なので画面が出るまでに時間がかかり早めにスイッチを入れなくてはならなかったが、アルコン船のスクリーンも真空管仕様(笑)だったようでトーラの姿が現れるまでに十数秒かかった。
スマホなどはなく、通信は小型トランシーバーのミニカムか公衆電話。
検索するには巨大なコンピューターに入力してデータテープを出力させて、これを解読装置にかけて解答をみる。
後に巨大コンピューター「ネーサン」が登場して通常の会話でやり取りが出来るようになるが、スマホのような便利な端末は存在しない。

かのような訳で今の世とローダンの世界との整合性の為にネオローダンのプロジェクトは2011年に始まったと解説は告げている。
以後、ローダンシリーズを本ロと、ネオローダンシリーズをネロと呼ぶ事にする。

ネロのスターダストは、連絡の途絶えた月面基地の調査の為2036年に地球を発進した。
そして、元凶たるアルコン人に会うことになる。
このエピソードが描かれている第一巻はすらすらと読むことが出来た。
しかしながら、お馴染みのゴビ砂漠に着陸してバリアを展開し、支那軍と対立を始めてからとたんにペースダウンしてしまった。
何故かというと登場人物の描写が細かくなり話が進まなくなってしまったのだ。
まるで、グインサーガみたいである。
(ファンの皆さんごめんなさい)
そして、書き始めるとネタバレになってしまうが、本ロと比べてネロのローダン達がアルコン人からもらう装備品の種類が少ないのです。
ネロでアルコン人からもらう装備品は、改造されたスターダスト・バリア発生装置、マッハで飛べる宇宙服、アルコンロボットとテラニア建設資材である。
本ロではそれに加えて棒状の反重力発生装置と精神暗示装置があり、更にトーラが東西ブロックの核戦争の危機にはニュートロンジャマー(ガンダムSEEDで出た奴ね)を用いて核戦争を無効化してしまった。
ローダンの相棒ブルは核兵器が使えなくなった支那軍を反重力と暗示装置を使って翻弄し、勝利に導いている。(シリーズ中ブルが一番活躍したエピソードである。)
以上のようにネロではバリアのような防御的な兵器しかないために、支那軍に効果的な攻撃ができず、膠着状態に陥って話が止まったままなのである。
これはなぜかと言えば、本ロでは後にミュータント部隊が登場しローダンを助けて活躍するのだが、その頃にはサイコキネシスに相当するコンパクトな反重力装置やテレパシーに相当する暗示装置が初めから存在しなかったように登場しなくなる。
ご想像の通りネロではミュータント部隊が登場することを初めから設定されているので、超能力的な効果を持つアルコン装備が無くなっているのである。
かくしてローダンはミュータント部隊を今か今かと待つ役どころしかなくなり、お話は登場人物の背景をさらに深く掘り下げる為に、なかなか進まない事となって行くのだ。

ここまでが、第6巻ツインズまでを読み終えて感じた事である。
第一シリーズ終了まであと二巻という事はこの次どんでん返しがあり最終巻で感動的な完結へと向かうのだろうか?
そうなら2巻から6巻までの尾ひれ羽ひれのボリュームをもう少し減らして貰いたいものだと思うのは自分だけだろうか。

また、本ロではブリーやグッキーといったキャラクター達が悪戯が大好きで物語の潤滑剤になっている。
ネロでは遊びがなくひたすら真面目な話が続き少し疲れる感じがする。

以上読んだ感想です。

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