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No.438 (Web版88号)2

 SF essay

 川瀬広保

 2018年、平成30年が明けた。ノストラダムスの予言から、もうじきおよそ20年にもなろうとしている。天候は常に不純で、人々の心もまとまらない。貴乃花は一人、孤高として無言を貫いていて、彼のその行動には賛否両論がある。
 昔から行なっていることは相撲に限らず、正月の準備として、しめ縄を飾るとか、神仏に御祈祷するなど、日本人のほとんどがやっていることだと思う。今日はその鏡開きの日になった。

 さて、SFマガジンはオールタイムベストSF映画総解説のpart3が出た。知っているタイトルはあまりない。「日本沈没」「トランスフォーマー」「ミスト」「アイアンマン」「アバター」「ゼロ・グラビティ」ぐらいか?
 SFの原作と映画は別物だとはよく言われるが、映画から原作を知ることも多い。「ミスト」はおどろおどろしくて、よかった。「ゼロ・グラビティ」はリアルな近未来的SFだった。「日本沈没」は、日本が消えていくところが悲しかった。日本と日本人が消えていくとどうなるのだろう?幸い、今のところ、日本は沈没も消滅もしていない。「アイアンマン」は、かっこよかった。現実の人間ができないこともアイアンマンにはできるのだ。「トランスフォーマー」は何にでも姿を変えられるというアイディアで続編が次から次へと出た。
 まだまだ見ていないSF映画がたくさんあるということがこの「総解説」でよくわかる。

 まだ見ぬこれはという想像上のSF映画の原作をあげてみよう。
  クラークの「幼年期の終り」
       「星」
       「前哨」
       「銀河帝国の崩壊」
 ハインラインの「夏への扉」
 この作品は、主人公(?)である猫のピートの演技指導が難しいーいや、ほとんどできないだろうな?
 などと、まだ見ぬSF映画への希望はふくらむ。

 SFマガジン2月号には、アーサー・C・クラーク生誕100年記念特集が載っている。そこにはスティーブン・バクスターと競作の白鹿亭奇譚の新作と、ショートショートセレクションなるもの等が載っていた。前者はウェルズやアシモフ、ベンフォードらの実在ネームが登場して、あれこれと白熱の議論を戦わせている。
 後者のショートショートはあまり意味が分からなかった。どうやら、地球は何者かに壊されて、半分ぐらいが中空にかかっているらしい。「好奇心発生器」とは何だろう?6つの「演算子」が、ラストの6つのチェス用語(?)らしい。クラークはこの世は偶然にできたと言いたいのかもしれない。

 クラークのフィクションもノンフィクションもペダントリーと示唆に富んでいる。「2001年宇宙の旅」の後半20分がそうだったし、「未来のプロフィル」など大いにそのように感じる。クラークが現代の予言者と言える所以である。

 さて、小松左京の「復活の日」の新装版が出たので、ちょいと高いが思い切って買ってきた。
 懐かしの日本SFシリーズに「復活の日」が出たのはもうだいぶ以前だ。あれから50年、早川から新装版が出た!ちょっと高いが買ってしまった。ゆっくり読み返すことにしようと思っている。旧版があるのに、買ってしまうのは、あとがきを書く人が変わっているとか、表紙絵が変わったなどもその理由のひとつだ。今回は、生頼範義のカバー絵が売りのようだ。

 2月ももうすぐだ。列島は寒波に震えている。やはり、寒さには弱い。月並みだが、早く暖かくなるといいなと思う。
                  (2018・1・25)



 

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