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2019年6月

No.454(Web版104号)3

今年の星雲賞候補作品〈コミック部門〉紹介

by 渡辺ユリア

しめきりは5月31日(必着)。
現在5月24日のため、まだ間にあうので7作品のタイトルを紹介します。

a「虚無をゆく」水上悟志
水上悟志短編集『放浪世界』収録 BLADE COMICS マッグガーデン

b「レインマン」星野之宣
全7巻 ビッグコミックス小学館

c「少女終末旅行」つくみず
全6巻 BUNCH COMICS 新潮社

d「彼方のアストラ」篠原健太
全5巻 ジャンプコミックス+ 集英社

e「マーチャンダイス」大石まさる
全3巻 ヤングキングコミックス 少年画報

f「ひとりぼっちの地球侵略」小川麻衣子
全15巻 ゲッサン少年サンデーコミックス 小学館

g「ジャバウォッキー 1914」久正人
全4巻 シリウスKC 講談社

…実は、BOOK OFFで1巻を買ったのが、「彼方のアストラ」と「ひとりぼっちの地球侵略」でした。読みました。そのあとTSUTAYAに行ったら、「彼方のアストラ」が5巻ぜんぶそろってました。全巻よみました。本をさがしていたら(TSUTAYAで)4月27日に、そこで「彼方のアストラ」がマンガ大賞を受賞したのを知りました。まだ読んだことのない方は、読んでみてください。面白いです。
              2019.5.24 yullia

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No.454(Web版104号)2

SF essay(273回)

川瀬広保

 SFマガジンの横田順彌の追悼号で、伊藤典夫、鏡明、荒俣宏とアメリカ旅行をしたときの古い話を読んでいると、ハチャメチャに面白い。あれからたぶん40年もたってしまったと歴史を感じる。

 初村さんの御父上が亡くなられたという報に接した。会に長く入っていると、訃報も多くなる。まずは健康で過ごしたいものだが、健康を保つことは難しいものだ。

 平成はいつまでも続くんだろうと思っていたら、いつのまにか令和という元号になった。元号はやめて西暦にしてしまえばいいという話もあるが、やはり日本は昔から続いている元号をやめるわけにはいかない。令和フィーバーとでもいうように日本列島が沸いた。10連休もかつてないことだった。

 さて、前回も書いたが、もう一度書いて見たい。「SFが読みたい 2019年」による各出版社の今年の出版企画によると、伊藤典夫さんの本がそのうち出ると書かれている。SFスキャナーなどを含めた膨大なものになるようだ。たとえ分厚いものになってもファンとしては、出版が実現することを強く望んでいる。伊藤典夫という名前はSFマガジンで、53号から知り始めたビッグ・ネームである。海外SFを紹介していた「SFスキャナー」はよく読んだ。いつのころからか、その連載はなくなり、その名前はSFマガジンで一年に一度見られるかどうかになってしまった。この本の出版が実現したら私は真っ先に買いたい。
 他にも、SFマガジンに限らず、埋もれている過去の名作や傑作にもう一度、日の目を見させたいものだ。このようなコラムとか、場合によっては「てれぽーと」欄もいいと思う。SFマガジンという歴史のある本邦唯一のSF雑誌に載ったものは大事にしたいものだ。

 クラークを代表するイギリス作家の描くSFには、独特の雰囲気を持つ世界が描かれている。「銀河帝国の崩壊」の最初の部分、それが「幼年期の終り」へと花開くのだが、熟成したものを持っている。ハインラインの「夏への扉」の青春賛歌の明るさとは正反対だ。もちろん、「太陽系最後の日」のラストのように、クラーク自身も認めているが、彼の作品はポジティブで明るいのだ。
 日本SFはどうか。これはまた違うと思う。日本人には大きな想像力はないのか。
 SF的発想はどこからくるのだろう。日本は小国だから、大きな発想は育たないのであろうか。いや、星新一やドラえもんは万国の人に愛され、読まれ続けている。SFのテーマは宇宙、時間、遠未来、近未来、ロボット等々たくさんあるが、そのほとんどをウェルズがすでに発想している。あれから100数十年たち、たくさんのSF作家があらわれ、数々の作品を書いた。明るい未来への展望が最近はなくなってきていて、それがSFにも影響しているのではないかと思う。明るい未来を想像すれば、未来は明るくなるであろう。
 さて、もうじき6月だ。早いものでそのうち半年過ぎる。歳をとると、現実に振り回されて、想像力というものが枯渇する。仕事のことばかり考えないで、もっとSFを読もう、再読しよう、だれも考えなかったことを考えようというのが今月の結論かな。あまり、書けなかったがまた来月。
(令和元年5月19日 2019年)






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No.454(Web版104号)1

「ラブ、デス + ロボット(LOVE,DEATH&ROBOTS)」のことなど

中嶋康年

 先月の PM にて次号の「ルナティック」はアニメ特集だと発表されたばかりで恐縮だが、 先月と今月の表紙となったアニメ作品について少々。さて、今月の表紙は NETFLIX で配信中の「ラブ、デス + ロボット(LOVE,DEATH&ROBOTS)」である。「愛 」「死」「ロボット」 をテーマにした 15 分くらいのアニメーションのアンソロジーだが、今年の SF マガジン 6 月号にも紹介されたとおり、ケン・リュウ、アレステア・レナルズ、ジョン・スコルジー、ジョー・R・ランズデールなどの原作をアニメ化したもので、各編、粒揃いの傑作。アニメとひとくちで言っても、全部がコンピュータアニメではあるが、従来のアニメ風あり、「トイストーリー」風の人形アニメあり、実写と見紛うばかりの CG ありで、まさにすべてのアニメーションの可能性の見本市。ある種、アニメの到達点のひとつといえるかもしれない。 ケン・リュウ原作作品は第 8 話「グッド・ハンティング」。第 14 話「ジーマ・ブルー」はアレステア・レナルズ原作で、ジーマ・ブルーと称される独特の「青 」を使い世界的な芸術家となったジーマ。最後の作品を発表するとして招待された評論家、ジャーナリストの前で語られた衝撃の真実、など全 18 話。
 先月号のは「どろろ」の再びのアニメ化作品で、アマゾンプライムにて配信中。現時点では最終話まで配信されていないので断言はできないが、ストーリーは一部原作にない部分も書かれているものの、かなり原作に忠実。しかし、絵柄はご覧の通り、手塚味はほとんどない。
 そのほかには、「ケムリクサ」「フェアリーゴーン」「 鬼滅の刃」などが面白い。
 hulu では、2 月号の表紙に採用した「転生したらスライムだった件」「JOJO の奇妙な冒険 黄金の風」「僕のヒーローアカデミア」「ガーリーエアフォース」などを見ている。スペインのドラマ「ロックアップ スペイン女子刑務所」がおもしろいが、こういう英語以外の ドラマシリーズは NETFLIX の方が得意で、スペイン語関係では、スペインの「ペーパーハウス」「 エリート 」「この場所からもう一度」「嵐の中で」メキシコからはアカデミー賞外国語映画賞の「ROMA」ドラマで「インゴベルナブレ」「デーモンハンター」珍しいところではコロンビアから「魔女はなかなかやめられない」がある。中国からは、クチコミですごいというので見た「流転の地球」。7 月に翻訳が出るという超話題作「三体」の劉慈欣の原作で、さすがにすごいです。ケン・リュウを始めとして、この劉慈欣や、郝景芳など、今年は中国SFが大挙して押し寄せてきます。

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