No.455(Web版105号)1
ルーナティック32号 アニメ特集について
アニメ特集ということで、今の状況を少し考えてみました。
今年の日本の映画界は大作のSFアニメが目白押しですが、それと同時に様々な昨今の動きがありました。
以前、SFマガジンでもボーカロイドの特集がありましたが、その技術の流れ、というと強引な気もしますが、バーチャルユーチューバーの隆盛というものがあります。
圧倒的な数の人間が、自分の肉体、容姿を好きな絵に変えてしまって仮想現実内の空間(というか、ディスプレイ上ですが)で他者とコミニュケーションを・・・というと某東欧SF作家の近年映画化もされた某作品を思い出します。
コングレス未来会議のタイトルで映画化されたのですが、この映画のビジュアルには特徴があって、日本人のアニメーターがほとんど参加していないように見えます。絵柄は個性的ではありますが一昔前の感性の古典的なアニメーションです。
うって変わって、日本で流行りのバーチャルユーチューバー、今風の絵柄が圧倒的に多く、コングレスとは印象がかなり違います。
状況は似ているのに、どうしてこうも違うのか?
コングレスでは自分らしく個性的に、というコンセプトで自分の絵柄が(まあ、映画ですからデザイナーが)決められているのでしょうが、バーチャルユーチューバーは、人からどう見られるか?が主眼。自分の個性の発露というより、客にどう見られるか?
したがって、思いっきり奇異なスタイルは少数となり、見栄えがいいのが優先される。
これは個性的と言えるのか?そもそも個性的とは?オリジナリティとは?
他者との差異と、他者からの好意、バランスと、インパクトと
まだ始まったばかりの文化ですが(一部でオワコンとも言われて・・)考えてみると、奥深いものがあります
もちろん、特集以外の創作、評論、翻訳等の原稿も広く募集いたします。
長い原稿を予定されている方は、事前に内容やおおよその分量を、PM編集部に連絡していただけるとありがたいです。
締め切りは来年の春、3月末くらいを考えています。来年の夏あたりの発行を目標にしています。
原稿の宛先はPM編集部かメールで
cbf06066.cap.y@nifty.com まで。・・・(ルーナティック32号編集部)
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