No.456(Web版106号)2
SF essay(275回)
川瀬広保
もうじき、8月。時間は矢のように過ぎる。今は、梅雨の季節で空はどんよりと曇っている。ハーラン・エリソンの「危険なヴィジョン」を買った。歳をとると、夢がなくなる。夢のある発想がなかなかできなくなる。発想、夢、想像力がこの世を動かす。SFはそういうものだ。現実と空想との差はそのうちなくなるのではないか。魔法とか空想はSFの原点だ。
SF以外では「自己肯定感を取り戻す方法」「うつのツボ」といった本を読もうとしている。どちらも高田明和の本である。最近、高田明和はNHKの「チコちゃんに叱られる」に出演していた。さすがNHK。専門家を出演させている。
文明が発展すると、心が病んでうつになったり、精神的に病んで大変になる。そこでこれらの本は著者自身の経験から納得させられる内容を持っている。遠未来では、人々は芸術にのみ日々を暮らし、雑事には心を動かされない。面倒なことは、AI(AIという言葉は使っていないが)にやらせて、人間は芸術を大事にして暮らしている。そんな一節がクラークのSFにあったような気がする。
日照時間が極端に少ないとテレビは伝えている。また、異常気象も伝えている。異常気象がなかったときはないように思うが、人の健康にも影響を与える。
今月はこのぐらいのことしか書けない。また、来月。
(2019・7・15)
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