No.458(Web版108号)2
ルーナティック32号 アニメ特集について 2
この夏に放送されたSFテレビアニメ「彼方のアストラ」が話題になっています。
集英社のウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』で連載された漫画が原作です。内容は、未来の「世界」で宇宙を舞台にした高校生など9人のサバイバル物語です。
このアニメの評価は高く、ほぼ同時に配信されている世界中での評価も、日本を上回るほど高いものでした。
ですが、皆の評価が高かったわけではありませんでした。
この作品の国内配信サイトのコメント欄に書かれた、辛辣な評価が注目されました。
未知の部分が多い惑星に降り立つのに、描写が雑だ、とか。サバイバルストーリーなのに偶然に頼りすぎている、とか。
これには多くの反論がありました。
少年漫画が原作なんだから、細かい事を言うな、とか。全体のストーリーが面白いのだから、良いだろう、とか。あまり厳密な事を追求するより、若年層SFファンの確保のため、面白い作品は積極的に褒めて薦めるのがSFファンとして正しいのではないか?とか。
また、この辛辣な評価に多くの人が「この意見が役に立ったと考えています」と同意していることも問題視されました。
世の中、心が狭いSFファンがなんて多いんだろう、とか。これではSFの未来なんて無い、SFは死んだ、とか。
これに対して、様々な意見があっても良いだろう、という意見も。
この手の話がこれほど活発に行われる作品は久しぶりなので、では現代のSF入門編としての理想の作品とは何だろう?などという議論にも発展しました。
この作品以外にも、この秋、冬以降に、SF関連の話題作が目白押しで、楽しみです。
特集以外の創作、評論、翻訳等の原稿も広く募集しております。
長い原稿を予定されている方は、事前に内容やおおよその分量を、PM編集部に連絡していただけるとありがたいです。 締め切りは来年の春、3月末くらいを考えています。来年の夏あたりの発行を目標にしています。 原稿の宛先はPM編集部かメールで
cbf06066.cap.y@nifty.com まで。(ルーナティック32号編集部)
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