SF essay(280回)
川瀬広保
新年、令和2年の幕開けである。いやでも歳をとる。もう?歳になる。男でも年齢はあまり知られたくない。生徒へはthirty eight と言っているが、みんな笑うだけで誰も信じない。筒井康隆は老人は美学を持てと言っているようだ。「年寄り嗤うな、明日の自分。」
さて、「ドラえもん」の0巻が出たと言うので、早速注文し、入手した。ドラえもんが未来からのび太の家の部屋の机の引き出しから現れるというのも、たくさんのパターンがあったということがわかる。作者はいくつもの原稿を描いていたのだ。「ドラえもん」の生みの苦しみがあって、これだけだれでも知っている長きにわたって続いている名作マンガになっている。全45巻プラス1冊である。
さて、臨時講師として働いている。臨時だから1年間のみで、今年3月で終わりだ。臨時は、いいように使われるだけで有給休暇も半分だ。国はあれこれ政策を出している。例えば、教員の休みは夏休みとか冬休みにのみ、集中して取らせて、それ以外の時は働けというわけである。
授業中にSF映画の話をするとのってくる生徒もいる。教科書に出ているからであるが、教科書ももっとSFを取り入れればいいのにと思う。例えば、星新一の「繁栄の花」は国語に載った。「おーい、出てこい」は英語に載った。ただ、知らない生徒は作品の全体をしらないままになってしまう。教科書の影響は大きい。
新しい作家の新しい作品を読めないままでいる。来年はぜひ、いいものは読んでいきたい。
あまり書けない。皆さん、本年もよろしくお願いします。
(2019・12・17)
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