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No.465(Web版115号)2

 「アメコミドラマシリーズ」のことなど

 中嶋康年

 最近、アメコミ原作のドラマシリーズについて話していて気付いたのだが、少し前まではマーベル全盛だったのだが、このごろはDC系列が増えてきている。「エージェント・オブ・シールド」、「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」「ルーク・ケイジ」「アイアン・フィスト」の「ディフェンダーズ」グループ、X-MENのスピンオフ「レギオン」「ザ・ギフテッド」「ランナウェイズ」「インヒューマンズ」「エージェント・カーター」「クローク&ダガー」など目白押しだったが、今ではシリーズが終了してしまったか、新シリーズが始まっていても日本では見られない状態が続いている。マーベル独自の配信システムといえる「ディズニープラス」が始まるにあたって、既存のNETFLIXなどからマーベル作品を一斉に引き上げるなどのうわさも聞かれるので、そのせいもあるかもしれない。
 それに対して、DCでは「スーパーガール」「フラッシュ」「アロー」と、この三者がクロスオーバーする「レジェンド・オブ・トゥモロー」(特にこの3作は「アローバーズ」と呼ばれ、一つの世界観を構成している)、若きブルース・ウェインを描く「ゴッサム」単独系の黒人ヒーロー「ブラックライトニング」ロビン、ワンダーガール、キッド・フラッシュなどサイドキックたちが集結する「タイタンズ」などが配信中だ。サイドキックに限らず、いろいろなキャラクターが出てくるのが面白い。最近見たエピソードでは、スーパーマンとレックス・ルーサーのクローンなんてのも出てきた。この「タイタンズ」の原作コミックは「Teen TITANS」で、1987年の「ペーパームーン」で私が紹介している。なんとも昔の作品をドラマ化したものだ。ことほど左様に、DC系統は「スーパーマン&バットマン」の二大巨頭とその派生キャラクターに頼り切っている。マーベル系統の方がキャラクターに多様性がある。
 と、ここまで書いてきたが、見ている方からすればマーベルがどうの、DCがどうのなんてのはどうでもよく、ただ面白い話を見せてくれればそれでいいのである。

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