No.467(Web版117号)2
SF essay(286回)
川瀬広保
一年の前半が終わって、2月ぐらいまではコロナのことは何も言っていなかったが、そのあとはコロナの話題は一日たりとも忘れられることはなかった。トランプさんもやっとマスクをつけたと言うし、世界中の人がマスクをつけている。世界は目に見えないウィルスであっという間に変わってしまった。
医療、経済、教育、企業、会社等々のあらゆるところにコロナは入り込む。われわれができることは神仏に祈ることだけなのか。世の中には、専門家が必ずある。コロナの専門家はいなくても、感染症の専門家は朝からあれこれあれこれしゃべっている。正反対のことを言う人もいる。コロナ は目に見えないということだけは言える。国は都にもっとしっかりやるように、都はもうこれは国の問題だとのやんわりと応酬である。言われたように庶民は自粛である。
さて、東京創元社からブラウン全集の第3巻が出た。ブラウンは私の好きなSF作家のベスト10には必ず入る。話がうまいのである。ミステリでもSFでも何でもこなす。シリアスなストーリーも多い。ブラウンを好きな人は多いのではないだろうか。今まで全集がなかったのが不思議なくらいだ。
私の場合、ベスト10のSF作家はクラーク、ハインライン、アシモフ、ディック、シマック、星、小松と行って、ブラウンが入る。シマックは残念ながら、古くなってしまったが、ブラウンが古くなることはない。「未来世界から来た男」「最後の火星人」など有名な作品が載っている。
さて、コロナに戻ろう。近所の神社に「疫病終息祈願」という旗がかけられている。神社庁から配布されたようだ。われわれができることは神頼みである。昔もそうだったようだ。神様を信じる人は、いろいろな感染防止策を守ろうとするだろう。あまりそうでない人は県外へ出歩いて、感染してしまう。
さて、go to トラベルのニュースがかまびすしい。イートもあるし、経済と感染しないようにするのはもはや不可能ではないだろうか。それでも仕事へ行かなければいけない。そういう人も多い。自粛にも限界がある。
五島勉氏が亡くなった。90歳だったという。ノストラダムスの大予言シリーズはよく読んだ。半分信じながら、半分は信じないで、1999年7月は過ぎた。これらの本のどこかに書いてあったように思うが、少しずれて2020年だか2023年に人類は滅亡する。だとすると、コロナが原因かもしれない。今日もどんどん感染者が増えている。減っているというニュースはどこにもない。
コロナの話題は簡単には終わらない。静岡県も数が確実に増えている。
この辺で。
(2020・7・23)
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