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2021年5月

No.476(Web版126号)4

 テレビドラマ

 中井 良景

◯ 前クールの面白作(その十一)
  前三か間に次の連続テレビドラマを観ていた。ただ、最終回まで観終わって面白かったと思えるものは、頭に「☆」を付したものだけだ。期待はずれだったものには「×」を付けた。
☆アイドールズ!   IDOLY PRIDE   相棒19   ☆青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー   ×熱海の捜査官   あぽやん 走る国際航空   ☆甘々と稲妻   ウチの娘は、彼氏が出来ない!!   ウマ娘プリティーダービーSeason2   ウルトラマンZ   ×江戸川乱歩短編集Ⅳ 新!少年探偵団   オー!マイ・ボス!恋は別冊で   俺だけ入れる隠しダンジョン   ×回復術士のやり直し   書けないッ!?〜脚本家吉丸圭佑の筋書きのない生活〜   ☆神様のカルテ   監察医朝顔(第2シリーズ)     ☆カンパニー 逆転のスワン   記憶捜査 新宿東署事件ファイル   機動戦士ガンダム 第08MS小隊   ×君と世界が終わる日に   ☆共演NG   麒麟がくる   京阪沿線物語 古民家民泊きずな屋へようこそ   ×汚れた舌   怪物事変   ☆ここは今から倫理です。   ☆刻刻   五等分の花嫁∬   3Bの恋人   ☆STEINS:GATE   小説家探偵鍋島仙太   ☆ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない   シルバニアファミリー ミニストーリー ピオニー   ☆蝉しぐれ   その女、ジルバ   だから私はメイクする   たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語   だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ   ☆ちゅらさん   ×天国と地獄 サイコな2人   転生したらスライムだった件(第2期)   ×24JAPAN   ドールハウス 特命女性捜査班   Dr.倫太郎   ☆謎解きはディナーのあとで   にじいろカルテ   2.43清陰高校男子バレー部   猫   働かざる者たち   ☆はたらく細胞!!   ☆はたらく細胞BLACK   ×半妖の夜叉姫   ×プレイタの傷   ホリミヤ   ポロス 古代インド英雄伝(season2)   ☆無職転生 異世界行ったら本気だす   ×明治開化新十郎探偵帖   ×メンズ校   ☆モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜   約束のネバーランド(Season2)   リカ リバース   ☆Re:ゼロから始める異世界生活 2ndSeason   ☆Levius   ☆六畳間のピアノマン   ☆ワンダーエッグ・プライオリティ
◯ 再放送ドラマ
  相変わらず、連続テレビドラマと単発ドラマを観ている。一日の大半を費やすこともある。昨年から外出自粛を求められているから丁度いい(ということにしておこう)。
 ドラマを観ているうちに、あれ、これ観たことあるなと気付くことがある。再放送ドラマなのだ。録画予約する際、タイトルだけでは余程の印象作品でないと既視聴だと気付かない。再放送分を避けているわけではない。古い作品だろうが面白ければ何度観てもいい。で、どちらでもいいことなのだが、再放送ドラマをどのくらい観ているのか調べてみた。すると、私が観た連続ドラマの四分の一が再放送で、単発ドラマは再放送が八割を超えていた。如何に再放送が多いことが分かる。本当にどうでもいいことだが。
 タイトルを知らない昔のドラマでも、時折り面白い作品に出会う。サラリーマンをしていた頃は、忙しくてドラマを観ている暇がなかった。当時人気があったものでもほとんど知らない。その仇を取るようにいま意地になって観ている。

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No.476(Web版126号)3

 テレビドラマ(前クールの単発ドラマ観賞結果)

 中井良景

前三か月間に次の単発テレビドラマを観た。面白かったものには「☆」、駄作には「×」を付けた。
×アガサと殺人の真相   あなたのそばで明日が笑う   ×アプリで恋する20の条件   アメリカに負けなかった男 バカヤロー総理吉田茂   ×いないかもしれない   ☆隠密操作(陣内孝則版)   ☆隠密操作2〜果断〜(陣内孝則版)   ☆隠密操作 去就(杉本哲太版)   永遠の時効   エアガール   ×大岡越前スペシャル 初春に散る影法師   ×桶狭間 織田信長・覇王の誕生   おとり捜査官・北見志穂(第3作)   おとり捜査官・北見志穂(第4作)   おとり捜査官・北見志穂(第6作)   おとり捜査官・北見志穂(第13作)   おとり捜査官・北見志穂(第17作)   ☆おとり捜査官(第19作)   ☆おもひでぽろぽろ   温泉医ぽっかや事件カルテ④   温泉医ぽっかや診療所事件カルテ⑥   温泉医ぽっかや診療所事件カルテ⑦   介護ヘルパー殺人事件簿①   影の車(風間杜夫版)   家裁調査官山ノ坊晃 紛争解決100%の男!(第2作)   ☆上条麗子の事件推理4   ☆上条麗子の事件推理7   上条麗子の事件推理8   (狩矢父娘シリーズ5)京都・祇園祭り殺人事件   (狩矢父娘シリーズ6)花の棺   ☆聞かなかった場所   ☆逆転弁護士水木邦夫   球形の荒野   恐妻家探偵の事件帖   ☆きよしこ   ☆教場Ⅱ   脅迫者 平凡な下町夫婦を襲う恐怖   金色の海   黒革の手帖 拐帯行   刑事の十字架   警視庁強行犯樋口顕(第3作)廉恥   警視庁強行犯樋口顕(第4作)ビート   ☆警視庁強行犯樋口顕(第5作)烈火   ☆警視庁強行犯樋口顕(第8作)呪縛   ☆警視庁強行犯樋口顕(第9作)鬼火   警視庁さくらポリス〜最強の姉妹捜査官〜   警視庁三係吉敷竹史の殺人捜査 シリーズ3   ×警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜出張捜査SP   警視庁電話指導官深川真理子の事件簿   ☆警視庁特命刑事☆二人〜代官山コールドケース〜   ☆刑事鳴沢了   刑事鳴沢了2   外科医鳩村周五郎 闇のカルテⅡ   外科医鳩村周五郎 闇のカルテⅢ    外科医鳩村周五郎 闇のカルテⅣ   決断   検事・朝日奈耀子4   検事・朝日奈耀子5   検事・朝日奈耀子6   検事・朝日奈耀子(第10作)   検事・朝日奈耀子13   検事・朝日奈耀子(第17作)   検事霧島三郎   ☆更生補導員・深津さくら 殺人者の来訪〜告解者〜   再捜査刑事片岡悠介(第11作)   佐武と市捕物控 冬夏の章   しあわせギフトお届け人   しあわせギフトお届け人②   ×シグナル 長期未解決事件捜査班スペシャル   事件記者浦上伸介パート5   死との約束   ×借王シャッキング 華麗なる借金返済作戦   獣医いかり七緒の殺人診断   ☆主任刑務官一条信一 消えた模範囚   湘南探偵物語   書道教授   信州山岳刑事道原伝吉2   信州山岳刑事道原伝吉3   ☆前科ありの女たち   ×捜査検事千草奏輔の事件ファイル 赤の組曲   ☆捜査指揮官水城さや3   ☆ソタイ 組織犯罪対策   ☆ソタイ2 組織犯罪対策   ☆それからの海   父が来た道   ×津軽海峡ミステリー航路2   刑事長2   刑事夫婦   東京地検の男   塔馬教授の天才推理   塔馬教授の天才推理2   トカゲの女 警視庁特殊犯罪バイク班   トカゲの女2 警視庁特殊犯罪バイク班   ☆トカゲの女3 警視庁特殊犯罪バイク班   ☆となりのマサラ   トラベルライター青木亜木子〜湯煙の中の殺意〜   ×夏目家の食卓   並木通りの男   ×逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!   ☆火の粉   ☆分岐点   ☆ペット探偵の事件簿   ペペロンチーノ   弁護士朝吹里矢子4   保険犯罪調査員佐伯初音 空白の起点   星になりたかった君と   ☆保身   ☆曲り角   ×マンガ飯 チャーハン&お好み焼き編   密会の宿4   棟居刑事シリーズ2   ×名探偵キャサリン11   ☆森村誠一サスペンス④ 街   森村誠一サスペンス⑤ 音   森村誠一サスペンス⑥ 唄   ×屋台弁護士   ×屋台弁護士Ⅱ   屋台弁護士Ⅲ   ×夜桜お七殺人事件 ダブルフェイスの女   ☆嫁の座   ☆ライジング若冲   LIVE!LOVE!SING!生きて愛して歌うこと   ☆龍は眠る   留守宅の事件   わるいやつら

二◯二一年四月      

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No.476(Web版126号)2

 金融な人々(情報の非対称性)

 中井 良景

 銀行とその取引先が保有する情報に差があるとき、“情報の非対称性が存在する” という。こんな難しい言葉を使わなくてもよさそうなものなのに、市場においては当たり前のように使われている。簡単に言うと、銀行は専門知識を持っているが、取引先はそれを知らないということである。
 とは言え、銀行と取引先の間では、まだその情報の差は小さいと私は考えている。最近は銀行もかなりややこしい金融商品を取り扱っているが、大多数の取引先に対しては、今でも昔ながらの預金、融資、為替取引が基本だからだ。真に非対称性が著しいのは、デリバティブを組み込んだ金融商品を取引する証券会社と投資家である。素人が手を出すと大火傷する。
 金融商品でない普通の商品の取引にも、情報の非対称性はいくらでも存在する。身近な例は自動車である。売り手は自動車の性能について幅広く細かい知識を持っている。買い手が訪ねることについてはほぼ全て答えられるだろう。そうでなくては、販売員は信用してもらえないし、商売にもならない。買い手は全てを質問出来るわけではないから、性能の全てを把握せず(出来ず)に、自動車を購入する。中には、かなり時間が経ってから、こんなはずではなかったと思うケースも出てくるかも知れない。売り手が、当該商品の不具合を知っていながらそれを説明しなかった場合もそれは発生しうる。これは “隠された情報” という犯罪である。まさに、情報の非対称性が存在するがゆえの結果である。
 少し話はそれるが、銀行員は取引先の企業が属する市場や業界の動向について、かなり深く把握、理解している。会社の社長や社員ならば自らの会社やその業界について最もよく分かっているはずだが、場合によっては、銀行員はその社長や社員以上に分かっているケースもある。それは、銀行員がそれらについて常に勉強しているのがその一因だが、同業、同規模の企業を比較したり、当該企業の決算書を基に企業分析して、強みや弱点を客観的に見たりしていることが一番大きい。その取引先とその地域のために、如何に役に立てるかと常に考えて行動している故である。
 話を元に戻して、銀行と取引先の間の “情報の非対称性” であるが、普通の取引ではほぼ存在しないと考えてよいだろう。しかし、銀行では専門用語がかなり使われている。経験の浅い銀行員や一部のバカな銀行員は、その専門用語を何も考えずに相手にも使う。そうでなくても取引先(特に借り入れをしている先)にとって銀行の敷居は高いのに、これでは情報の非対称性どころか、コミュニケーション不成立が発生しかねない。銀行員たるもの、心しなければならない。
 かなり前の話になるが、それまで固定金利型だけだった融資に変動金利型が導入された。まだ市場金利が大きく動いていた頃だから、銀行側が長期金利の金利変動リスクを抑えるために導入したものである。変動のさせ方はいろいろあったが、取引先はこれをよく理解しないまま受け入れていた。契約時、銀行はその仕組みを簡単に説明するのだが、やはり “情報の非対称性が存在” して、借り手側は充分に理解したとは言えないところがあった。当然トラブルも発生した。暫くして、銀行は変動金利の仕組みの説明資料を別途作成し、それを使って丁寧に(銀行側の認識)説明したうえで、借り手から説明を受けた旨のサインをもらうようになった。
 また、投資信託の販売を始めたときは、銀行はそのリスクの説明書も作成し、説明したうえで、契約者からその説明を受けた旨のサインをもらうようにして取り扱った。如何に丁寧に説明したとしても、情報差は拭い切れず、銀行が “情報優位者” であることに変わりはない。銀行員たるもの、やはり心しなければならない。
     二◯二一年四月

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No.476(Web版126号)1

 「百万年後の世界」についてあれこれ

 by 渡辺ユリア

 「見えない生物バイトン」と同じシリーズの本です。翻訳は野田宏一郎さん(野田昌宏さん)。野田さんをいたむ会(SF大会でした)に行ってみると、この本が置いてありました。私が “この本を持っています。読みました” と言うと、となりの人が(どなただったか忘れましたが)「この本はね、野田さんいわく “原作はあまり面白くないので、青少年向きに面白く翻訳しましたよ” …と言っていたそうです。…それで私は最近読み返してみると、ミドルタウンの街と人々の描写がかなりくわしく書いてあるのです。若い子たちが興味を持ってもらうように‥と野田さんはおそらく工夫されていたのでしょうね。楽しかったのはまるで大きな熊のようなゴルホルの姿に人々は怖い‥と感じた場面で、小さな女の子がかけよって来て「くまちゃん、くまちゃん」と彼の足にだきついたシーンです。緊張感からときはなたれて、ほっとできました。そして私はラストのところが好きですね。主人公のピート(18才)が自分の心のままに、仲間と共に、ふたたび宇宙へと出発する場面が、印象的です。
では、この辺で。原作は「City at World's End」日本では「時果つるところ」という本です。
                    2021.4.22 yullia

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No.475(Web版125号)4

 「はたらく細胞」についてあれこれ

 by 渡辺ユリア

まず、私はTVアニメで「はたらく細胞」をみました。いろいろな細胞(体内の)が擬人化されているな…と、思いました。でも、テンポもいいし、キャラクターもいいな、と思いました。第1話は、平和でしたが、ある時、事件がおきて、いろいろな細胞が慌てふためていているシーンがありました。原因は“たんこぶ”でした。皆が協力しあって働いているんですね。とくに血小板ちゃんたちは大活躍でした。かわいいです。こうやって1人1人の人間の身体の中には、日々働いている細胞がいるのです。私たち人間もその者たちの事を時々でもいいので考えて過ごしていこうと思っています。マンガ原作も面白いです。
                     yullia 2021.3.18

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No.475(Web版125号)3

 写真家の友

 中井 良景

 友人から写真展の案内が送られてきた。大学四年間をひとつ屋根の下(同じ下宿)で共に暮らした親友だ。
 大学時代、彼はバスケットボール部と写真部を掛け持ちしていた。時おり姿が見えなくなったと思うと、カメラを抱えてあちこち飛び回っていた。撮影旅行から帰ってくると、焼いた写真を真っ先に見せてくれた。そんな時、彼の部屋は暗室となって黒い幕が引かれていた。冗談で黒幕を開けようとして真剣に怒られた。真面目で義理堅い男だった。写真としての良し悪しははっきり言って良く分からなかったが、まんがを描いていた私の目から見て、被写体の選択センス、構図、ストーリー性等いずれも優れていた。
 卒業後、彼は故郷の新潟へ帰っていった。しばらくサラリーマンをして、その後結婚し、嫁さんの家に婿入りしてその家業を継いだ。家業は瓦屋さんだ。
 写真に対する彼の情熱はその後も変わらなかった。便りによれば、定期的に遠くまで撮影旅行に出掛けていたようだ。何年かして、撮り溜めた写真をまとめた立派な写真集が送られてきた。こういう活動が大好きな私は心の底から感動した。彼はその後も写真集を二冊発行した。
 写真集だけではない。彼はギャラリーを借りて写真展を開催した。個展だ。何回開いたのかは知らないが、私は二回見に行った。東京と新潟のギャラリーにだ。いずれも日帰りで、彼とは食事を挟んで短い時間しか話せなかったが、額の面積が広がったくらいで他は変わっていなかった。
 彼の年賀状はいつも彼が撮った写真で構成されている。いつだったか鬼瓦が写っていた。年賀状でなく、暑中見舞いだったかも知れない。彼が焼いた瓦だ。我王が焼いた瓦を思い出した。
 ある時、何気ない会話の中で、彼が、私のもうひとりの写真家の友人IYさんと知り合いであることが分かった。IYさんは “総理大臣から犬まで(撮る)” と言われたプロの写真家で、真夏に大阪から東京まで徒歩で旅したとんでもない人だ。道中記はマンガ誌に連載され、後に単行本化もされた。自分の友同士が知り合いだと言うだけで何となく嬉しくなった。写真家の世界も案外狭いのかも知れない。訊ねてはいないがひょっとしたら、私のもうひとりの元写真家の友人IEさんとも知り合いかも知れない。IEさんは写真家をしながら大学で写真技術を教え、その後辞めて作家になり、ベストセラーを連発した。どこかですれ違っている可能性は十分ある。
 さて、今回の写真展にはどうやら行けそうにない。彼の手紙にも “来なくていいよ” と書かれていた。行きたいが仕方ない。次回開催はいつになるのだろう。数年後か十数年後か。行けるだろうか。

 二◯二一年二月

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No.475(Web版125号)2

 コロナ禍下点描(給付金への課税)

 中井 良景

 昨年七月に十万円の特別定額給付金を受け取った。辞退者もいたようだが、全国民に配ったのだから十三兆円の税金が遣われたことになる。遠くない将来、増税となって十万円を納付することになるのは間違いない。
 年金生活者の私は特別定額給付金だけだが、世間では様々な給付金が受領されている。対象者や条件が複雑で、受給するのにかなり手間と時間が掛かるということも報道されている。コロナ関連予算は、民間が使うものまで全て含めると七十三兆円を超える。これらも合わせると、とても十万円どころではなく、増税によりその数倍の納税を迫られるのは自明だ。
 ところで先日、定期購読している雑誌で給付金の一覧とその課税・非課税の解説を見つけた。如何に給付金と言えども、受け取ったおカネに税金がかかるケースがあるのは、冷静に考えれば当たり前だ。

  名称   対象者(概要) 所得税
特別定額給付金 すべての国民 非課税
持続化給付金 売上が減少した事業者 課税
東京都の感染拡大防止協力金 東京都からの休業要請等に協力した事業者 課税
家賃支援給付金 売上が減少した事業者 課税
学生支援緊急給付金 アルバイト収入が減少した大学生等 非課税
感染症対応休業支援金・給付金 休業期間中の賃金支給のない労働者 非課税
雇用調整助成金 休業手当等を支給し雇用を維持した事業主 課税
小学校休業等対応支援金

休校に伴い子どもの世話で就業できなかった、
個人で仕事をする保護者

課税

     (Journal of Financial Planning 2020.10.より)
 非課税扱いとなるのは、特別定額給付金、学生支援緊急給付金、感染症対応休業支援金・給付金だけで、あとは全て所得税の課税対象だ。とはいえわが国では、基本はあくまでも収入全てへの課税だ。給付金や支援金という名称でも、税務署はその企業や労働者の収入と見做すのだ。今回非課税扱いになったものは特別措置法でそうなったに過ぎない。理不尽に思うのは私だけだろうか。
 諸外国に比べて、わが国の政府の動きが鈍いことはこの一年で一層はっきりしたが、法律を変えるのは大変なのだろう。それにしても、抜本的な対策や真に役立つ政策を打ち出せない官僚も国家公務員もたいしたことはない。これも官僚機構の目詰まりのせいだろうか。

 二◯二一年三月

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