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No.482(Web版132号)2

 「DUNE」のことなど

 中嶋康年

 映画「DUNE 砂の惑星」見ました。素晴らしい。
どうしても1984年のデビッド・リンチ版と比べてしまうのだが、それと比べると出来はいい。ただ、タイトルのところに「Part One」と出るように、途中までしか描かれない。原作は古典といわれるほど名作の名も高いし、映画化も一度されていることからネタバレということもないだろうから書いてしまうと、ポウルが母親と砂漠へ出てフレーメンに受け入れられるところで終わっているのである。リンチ監督のはグロテスクな感じがあったが、今度は「ブレードランナー2049」「メッセージ」の監督とあって、「荘厳」というか美しい感じがした。主人公のティモシー・シャラメはもちろんだが、ダンカン・アイダホ役のアクアマン・ジェイソン・モモアが良かった。チャニ役のゼンデイヤ・スパイダーマン・MJは今回活躍の場がなかった、次回に期待である。ガジェットで秀逸だったのが「オーニソプター」と呼ばれる羽ばたき飛行機。1972年の矢野徹訳原作では「鳥型飛行機」と訳されていたが、今回の映画では鳥というより「トンボ」であり、実際にはばたく。羽をたためば高速で降下するし、攻撃を受けて羽を一枚やられれば残りの羽を固定してグライダーのように不時着する。実際にあったら、本当に飛びそうだ。
 今は酒井昭伸の新訳が出ているが、私が読んだのは1972年の矢野徹訳の方だ。確かまだ持っているはずと本棚の奥を探してみると、かなり古くなっているが確かにあった。本編4冊と「砂漠の救世主」「砂丘の子供たち」3冊が石森章太郎(当時)の表紙と、口絵、本文中には挿絵もあったりで今となっては貴重かもしれない。「砂」の惑星ということで、ほとんどの絵を点描で描いていたのはすごい(砂の惑星に行く前のシーンは普通の実線で描いている)。昔の「はまなこん」の酒場では「クイサッツ・ハデラッハ」というサツマイモの辛い料理だったか?があったなぁと懐かしく思い出した。

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