No.491(Web版141号)1
「ソー ラブ&サンダー」のことなど
中嶋康年
「ソー ラブ&サンダー」を見た。
新生「マイティー・ソー」(ナタリー・ポートマン)の誕生と雷神「ソー」の復活の物語である。最近のコメディー路線も残しながら、アクションにも力を割いている。だが、今回の映画でのハイライトはやはり新生マイティー・ソーだろう。演じているのはナタリー・ポートマンで、「ソー」シリーズには最初から出ているのだが、ソーと恋仲になるという地球人天体物理学者で、映画で本格的に出演するのは9年ぶりになるという。役名はジェーン・フォスター博士だが、映画内のセリフで、ジェーン・フォンダやジョディー・フォスターと間違われたりする。これで、ナタリー・ポートマンはハリソン・フォード(ハン・ソロ、インディアナ・ジョーンズ)やパトリック・スチュワート(ピカード艦長、チャールズ・エグゼビア)と並んでヒーロー映画に複数のキャラクターを演じた俳優となった(クイーン・アミダラとマイティ・ソー)。まだいるかも知れないが・・・。
ソーの武器のムジョルニア(前にも書いたが、これは北欧神話の「ミョルニール」を無理やり英語読みにしたもので、名前としては非常に収まりが悪い)は「バトルロイヤル」で姉のヘラに破壊されるのだが、癌に侵されたジェーンを救うために復活。ソーは「インフィニティ・ウォー」で新しく作られたストーム・ブレイカーという斧を使うのだが、やはりソーの武器はムジョルニアが似合うなあとこの映画で実感した。
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