« No.491(Web版141号)3 | トップページ | No.491(Web版141号)5 »

No.491(Web版141号)4

 最近のテレビアニメ作品について   

 新村佳三

今年の春アニメは、名作がたいへん多く、近年これほど充実したシーズンは記憶にないほどでした。SPY×FAMILY、まちカドまぞく2、ダンス・ダンス・ダンスール、などの傑作アニメが目白押しで、楽しまれた方も多いでしょう。
特に感心したのは、SFアニメのヒーラーガールです。内容は、女子高生3人の物語で、西洋医学、東洋医学以外に、音声医学というものが存在している世界の話です。3人は、音声医学のヒーラーを目指していて、資格取得までの治療院でのトレーニングの日々、C級資格取得試験、出張研修、などが描かれます。ヒーラーとは、具体的には、歌によって患者を治療する施術で、作品的にはミュージカルに近いものになります。したがって、音声医学を長々と解説するシーンなどはなく、女の子が歌って踊って、今日も患者さん治ってよかったね、で、終わります。
とはいえ、音声医学の筆記、実技試験、音声医学の国内での立ち位置、学会での状況、病院の医療現場との微妙な軋轢、外科手術支援の様子、海外での状況、日本との技術格差、等々も描かれており、本格SFの香りも。残念ながらあまり話題にならなかった作品で、SFマガジンもスルーでした。好みの分かれる作品だったのかもしれません。

 

夏アニメはもう始まっていますが、期待のSFアニメといえば、話題沸騰のリコリス・リコイルでしょう。
錦木千束と井ノ上たきな、の二人の少女が主人公で、特殊な治安維持組織によって平和が保たれている東京が舞台です。二人は喫茶リコリコで働きながら、そこに持ち込まれる様々な依頼を受けて活躍します。作品のテーマ的にはテロと治安維持あたりだと思われ、なかなかタイムリーな作品です。近距離銃撃戦なら無敵の千束と、中遠距離なら任せろのたきなのバディストーリー、痛快ガンアクションです。まだ明かされていない秘密がいくつかありそうで、先の展開はわかりませんが、期待の作品です。
最近、急にクオリティの高い作品が多く発表されており、海外でも高い評価で(おそらくはコロナ禍による自宅待機のせいで、日本のアニメの視聴は海外でコロナ前の数倍に増えている)文化的なターニングポイントとなるのかもしれません。

|

« No.491(Web版141号)3 | トップページ | No.491(Web版141号)5 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« No.491(Web版141号)3 | トップページ | No.491(Web版141号)5 »