No.498(Web版148号)1
最近のNHKドラマについてあれこれ
by 渡辺 ユリア
まず “大奥” 実は漫画原作読んでません。けれどドラマの感想を書いてみます。吉宗の時代から物語は始まって、そして家光の時代へ。男女逆転ストーリー、そして歴史改変ファンタジー・・と思って観つづけると、それだけではなく、その時代にもしかしたら、そういう物語があったかもしれない・・・と思いようになりました。その時代に一人の女性が社会やまわりの人たちの荒波にのみこまれそうになりながら、自分は今、何をすべきなのか、を問い続けながら、そして決心して生きていく・・という感じです。そういうのが物語りとして秀逸であると思います。
そして “探偵ロマンス” 平井太郎青年(後の江戸川乱歩)がある元探偵と出会って、その人物がなぜ探偵となったのか、誰、もしくは何を追っているのかに興味を持ち、謎の事件に巻き込まれていく・・というストーリーになっている(と思います)その時代の街のふんいきが謎めいており、オペラ座 赤い部屋 お百・・など謎の言葉も出ている。そしてオペラ座の前で客引きするラッパ吹きやごみを集める人々、古本屋、支那そばを作っている平井太郎、行きかう人々、古めかしい郵便ポストの前にすわるよごれた顔の女の子など、物語の中に入り込めそうです。そして殺人事件や銃撃戦が起こる。逃げる犯人と追う人物。なぜ彼は追うのか・・・
ラストは “どうする家康” 大河ドラマです。第1話は “どうする桶狭間” 1560年にあった事件。この戦いは重要です。弱小と言われていた尾張の織田信長が大国駿河などを支配する今川義元の軍を打ち破った戦い。その後、日本の多くの人々が驚異の目を向けたのが織田信長。ドラマに戻りましょう。松平元康(後の徳川家康)はその頃、18才か19才で初陣でその戦いに出たのです。これまでのドラマで描かれた家康像とは異なり、戦いたくない、できれば逃げ出したい・・と思っている家康。それでも大高城に必死に入城できた後、その城から逃げ出して海岸をさまよう・・その場面は返って新鮮で現代の私たちと等身大の家康さんなんだと思っています。では、この辺で
yullia 2023.2.14
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