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No.501(Web版151号)2

 ワールドダイスターの謎    新村佳三

 

4月からバンダイナムコフィルムワークスの製作するアニメ「ワールドダイスター」が放送されている。今期は話題作がとても多く、その中ではあまり注目はされていない。
ストーリーは、演劇が大ブームとなっている世界。多くの役者にとってその頂点と言われているのが「ワールドダイスター」。一人の少女が劇団「シリウス」の中でワールドダイスターを目指す物語。
「ここな」というその少女、「一人二役(ダブルロール)」という能力を持っている。別人格を作る能力だ。初めはオーディションに落ちて落ち込んでいる所を励ます為に現れた「静香」という少女。ここなを励まし、演劇上のアドバイスをして、演技プランを考え、参考になる演技をやって見せてくれる。
静香の姿はここなにしか見えない。声もここなにしか聞こえない。この段階で視聴者は「静香って、ここなのイマジナリーフレンドなのか?」と思う。
ここなはシリウスのオーディションに合格し、初舞台に臨む。そこでトラブルが発生し静香が舞台に登場してアドリブで難を逃れる。
静香が他の人にも見えて、声が聞こえるのだ。しかも他の人に触れながら演技をする。肉体を持った一人の少女として登場する。
ここで視聴者は混乱する。静香とはなんだろう?
彼女以外にもシリウスには奇妙な役者が多く存在する。
驚異的な集中力により爆発的な演技力を得られるだけでなく、役を演じる上で必要な情報をわずか数秒でインプットできるドイツ人の少女。
一瞬にして場を支配する並外れた演技力で観客に幻覚すら見せる小学生。
テレパスなのか、観客の心の声が聞こえ、観客が何を求めているのか理解し、立ち位置や動作など臨機応変に対応して舞台をコントロールする少女。
超スピードや超加速で舞台上で起こったどんなミスも瞬時に演技に変えることが可能で、その動き、仕草を上質な表現にする少女。
青春演劇物語を想像してたのに、異能力による超常現象ドラマになってしまう。
既視感がある。かつて一世を風靡したサッカーアニメ「イナズマイレブン」だ。
サッカーアニメとはいっても中学生!が繰り出す必殺技の応酬がリングにかけろ的な作品だ。その中でもゼウス中学のアフロディが使うドリブル技「ヘブンズタイム」を思い出した。
「ヘブンズタイム」、アフロディがそう言うと、頭上でパチンと指を鳴らす。周囲の時間が停止し、その間にアフロディが敵の選手の横を歩いて通り抜ける。もう一度指を鳴らすと停止した時間が動き出し、動揺する相手選手を突風が吹き飛ばす。究極のチート技だ。
登場した時には、いくらなんでもそんなのアリか?と話題になった。無論、本当に時間を止めるのではなく、トリックがあるのだが。
さて、静香にはどんな秘密があるのだろう

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