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2023年8月

No.503(Web版153号)1

 「シルク」のことなど

 中嶋康年

 今月の表紙はコミック「スパイダーバース」のキャラクター、シルクを取り上げた。今年の5月に「シルク」の翻訳版が出たばかりである。アメリカのコミック(Amazing Spider-Man)に初登場したのが2014年。翌年、コミックの「スパイダーバース」が始まり、重要な役割を果たす。2018年「イントゥ・ザ・スパイダーバース」がアニメ映画として公開されるのだが、ここには登場しない。代りに登場したのが「スパイダー・グウェン」。コミックの「スパイダーバース」ではサブキャラの一人だが、フードをかぶった白・赤・黒を基調としたコスチュームデザインが鮮烈で、メインキャラクターの一人だ。本名のグウェン・ステイシーとしては2007年の映画「スパイダーマン3」2012年、2014年の「アメイジング・スパイダーマン1・2」に出ているが、もちろん一般人としてである。コミックではメリー・ジェーンの前の恋人としてそれよりずっと前に登場。1973年にグリーン・ゴブリンとの戦闘中に殺されるのだが、当時深いトラウマをピーターの心に刻んだ一大事であった。「スパイダーバース」で新生なったスパイダー・グウェンの世界(アース65/ピーター・パーカーのメインの世界は「アース616」)ではピーターの代わりに蜘蛛にかまれスパイダーマンとしての能力を得たが、ピーターの死はグウェンが容疑者として疑われるということになった。
 シルクは、ピーター・パーカーにスパイダーマンの能力を与えた蜘蛛と同じ蜘蛛に噛まれて能力を発症したが、能力が安定しなかったためスパイダー・ソサエティの「オールドマン・スパイダー」によって10年以上地下シェルターに隔離されていたシンディ・ムーンという名の韓国系アメリカ人。訓練を経て能力を使いこなせるようになったシンディーはネットニュース番組の記者として社会復帰し、ひそかにスパイダーウーマン「シルク」として活動を始めた。目から下を赤いスカーフで隠しているので、正体は明かしていないが同居の弟は知っている。

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