No.507(Web版157号)1
「悪魔くん」のことなど
中嶋康年
NETFLIXで11月9日から新作アニメ「悪魔くん」の配信が始まった。
33年ぶりのアニメ化ということだが、その33年前のアニメは見ていない。正確に言うと、1989年の作品で、NETFLIXではそのシリーズも配信中なので第1話だけ見てみたが、やはり覚えがない。しかし、その23年前、1966年に実写版「悪魔くん」が放映されているが、これはかすかに記憶がある。この二人の顔(印刷版PM参照)に見覚えがある程度だ。これはAmazon Prime110円レンタルで見られる。
発表の年代によって細部に変化があるようだが、今回のNETFLIX版は89年版アニメの続編という位置になり、今回の主人公「悪魔くん」は89年アニメ版の主人公、埋れ木真吾の息子(といっても実の親子ではなく養子らしいことが後からわかるのだが)2代目「悪魔くん」埋れ木一郎として登場。メフィスト2世と埋れ木真吾の妹エツ子の息子、メフィスト3世が、2代目悪魔くんと「千年王国研究所」の探偵と助手として数々の事件を解決していく。悪魔と人間の子であることから半分悪魔であることを気にしているメフィスト3世と、冷静で、ニヒルな面を見せる2代目悪魔くんの活躍は全12話である。
総監督は33年前のアニメでシリーズディレクターとして関わっていた佐藤順一。プロットはミステリー仕立てになっていて基本的には1話完結で(1, 2話だけ続きになっているが)、全話を通じての筋が1本通っているという感じ。
さて、11月10日に公開なったマーベル映画の新作「マーベルズ」を見てきた。映画「キャプテン・マーベル」、ディズニー+のドラマ「ミズ・マーベル」、同じくディズニー+のドラマ「ワンダヴィジョン」のキャプテン・モニカ・ランボーの3人が共演する映画で、これらすべてを見ている私としてはとても楽しく見せていただいたが、マーベルファンだけに向けて制作しているという一部の批評は当たっているといわざるを得ない。興行成績が良くないというが、それをもって萎縮してしまうのはあまりにも惜しい。もっと見ていただきたい。ポストクレジットには「ホークアイ」と「Xメン」もかかわってくるので、わかるとすごく面白いのだが。
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