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No.510(Web版160号)3

 パンフ完売

 加藤弘一

1月31日時点で藤枝上映館の映画のパンフは完売だった。
用意した部数が少なかったのか、人が多かったのか。
ガンダムシードシリーズは放映してから大分たっているが、リマスター等で再放送もされているので、新しいファンも多いのかも知れない。
この物語は、遺伝子組み換えにより(改良人間だな)産み出された新人類コーディネーターと旧人類ナチュラルが争う救いようのない世界である。
人は自分とは違う、相いれぬ存在を嫌う不寛容さを持ち合わせている。
実際、現実の世界の争いの大半が同じ原因で起きている。
もう少し相手の事を思いあって、憎しみの連鎖を断ち切れば良いのに、それが出来ない。
シードの世界はそんな訳で争いが絶えない。
今日も今日とてゲリラ的な紛争が起き、とある国が主人公達に協力を提案する。
そこで、とんでもない事態が起こる。
とまあ、マッドサイエンシストが世界をどうかしようとするのを正義の味方が防ぎ、なおかつ美しい姫を悪の城から救う王道アニメである。
二時間程の放映時間だが一年分位の各種モビルスーツが登場する。何故か宇宙なのに水陸両用のズゴックも登場する。
どのプラモを買ったらいいのか迷いそうである。
物語のコーディネーターと敵対する排斥者ブルーコスモスのスローガンではないが、
「蒼き正常なる世界のために、ガンプラを買おう!!」
と言われているみたいである。
後日、アマゾンでパンフレット(3600円)を購入した。
ギャンも出ていたが、
「壺が!」「良いものだ!!」
とかのセリフは無かった。
グフの時は、
「ザクとは違うのだよ!」
と言っていたのに。

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