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No.510(Web版160号)2

「マダム・ウェブ」のことなど【ネタバレ有】

 中嶋康年

 2月23日から公開された「マダム・ウェブ」を見てきた。前評判では、「マーベル映画史上最低」(厳密に言えば「アベンジャーズ」などのマーベルスタジオのいわゆる“MCU” (Marvel Cinematic Universe)と、「ヴェノム」や「スパイダーバース」などのSONYの“SSU”(Sony Spaiderman Universe)とは配給会社が違うのだが、今回の「マダム・ウェブ」は“SSU”に属している)とか散々な言われようだが、そんなに悪くはなかった。私の感想でいえば、「アントマン:クアントマニア」の方が面白くなかったぞ。ただ、「後に超能力を得てスパイダーウーマンとなる運命の少女たちを助ける予知能力のあるマダム・ウェブの話」という予備知識はあった方がいい。その3人のスパイダーウーマンの勇姿は主人公のキャシーと悪役のエゼキエルのフラッシュバックに出てくるだけなので、もう少し見たかったという思いはある。そこまで描く時間はなかったかもしれないが、そこまでいけばもう少し評価は上がった気がする。
 原作コミックでは「マダム・ウェブ」は車椅子の老齢の女性という設定。ラストシーンでは車椅子に座り視力を失った姿が出てくるが、そこにたどり着くまでの「マダムウェブのオリジン」を描く映画とみればこれはこれでいい。でも、日本版ポスターの主役ダコタ・ジョンソンは写真がよくないな〜。ダコタ本人の魅力が引き出せてないと思った。今回は吹替版で見たが、ペルーのアマゾンの特殊な蜘蛛の能力を持つ種族のことを「ラス・アラニャス」と「ア」にアクセントを置いていた。スペイン語ではLas arañasなので、「アラーニャス」と「ラ」にアクセントを置くべきである。

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