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No.511(Web版161号)2

 「デューン砂の惑星PART2」のことなど【ネタバレ有】

 中嶋康年

3月5日に公開となった「デューン砂の惑星PART2」を見た。PART1の時に酒井昭伸の新訳を買ってあったのだが、まだ読んでなかったのでこの公開に間に合うように読了しての鑑賞である。ハルコンネンの攻撃を生き延びて、砂漠の民、フレーメンと出会ってからの2時間45分。いささか長かったが、原作との微妙な差異を気にしてみているといつの間にか終わっていたという感じ。最後のシーンは監督の解釈でああなったのだろうが、チャニとしては何ともやりきれない。「ノーウェイホーム」のMJ役の時もなんともモヤモヤした感じの終わり方だったが、ゼンデイヤは最近こんなのばっかだな。噂では「砂漠の救世主」を映画化するPART3の構想もあるというが、その辺の含みもあるのだろうか。ところで、酒井訳では「チェイニー」となっていたのはなぜだろうか。映画ではセリフも字幕も「チャニ」矢野訳でも「チャニ」だったのに。「ベネ・ゲセリット」は酒井、矢野訳ともに「ベネ・ゲセリット」字幕も「ベネ・ゲセリット」なのにセリフだけ「ベネ・ジェセリット」だった。吹替版は「ゲセリット」だったのかな。続編への含みといえば、まさ生まれていないポールの妹、アリアの成長した姿が一瞬出てくるが、あれはアニャ・テイラー=ジョイがやっていた。クレジットには出ていない。NETFLIXのドラマ「クイーンズ・ギャンビット」で鮮烈な役を演じてゴールデングローブ賞受賞、マーベル映画の「ニュー・ミュータンツ」、サスペンス映画の「ザ・メニュー」にも出ていた。これから公開の「マッドマックス・フュリオサ」にも出演する大活躍の女優である。個性的な顔立ちなので、一度見たら忘れられない。ポールの母親ジェシカ役のレベッカ・ファーガソン、皇帝の娘イルーラン役のフローレンス・ピューも美しい。PART2でのガジェットで、冒頭に出てくるハルコンネン軍の一人用飛翔装置が面白いと思った。原理はヘリコプターのようなもので、空気を噴射して飛ぶのだろうか。ロケットタイプのものは見たことがあるが、あのスタイルは初めて見た。
 日曜日の3時過ぎ、藤枝シネプレーゴの字幕版だった。15人ぐらいの入りだったのだが、そのなかに80歳代くらいの老夫婦がいた。頑張ってくださいと思った。私も頑張ると。

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